2020年

1月

28日

◆”聴く親”になってください◆

“聴く親”を持つことは、

“自分は、この世に役立つ声を持っている”

と信じる子どもを創り上げます。

~レイチェル・メイシー・スタッフォード~

【解説】 おお、これはまた、なんと示唆に富んだ言葉でしょう。ある意味、最も大事な家庭教育の要諦ですね。このような親に育てられた子どもは、自分も人の話を聴けるようになります。そして何よりも、親にそのままで受け入れられ、大切にされたという感覚が、その子に一人の人間としての自信を持たせます。その子は、言わず語らずに、“人間の尊厳”とはどういうものかを、身をもって知るのです。そして、そんな子どもが大人になったときは、他者の話に耳を傾けつつも、”これは絶対人々のために役に立つ”と信じたことを、言動で実現していく人になるのです。なぜそんな子どもに育ちうるのか? その子が、「全ての面で自分より偉く、頼って生きるべき親が、自分の話を黙って聴いてくれるんだもの、僕の(私の)言ってることは、きっといいことなんだ」と、彼らは幼心に信じつつ、成長していくからです。だから――親として、他のことは多少手を抜いてもいい。でも、どんなときも、“聴く親”になってあげてください。

Having a parent who listens creates a child who believes he or she has a voice that matters in this world

- Rachel Macy Stafford

(by Doreen’s Love, Hope and Understanding)

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2019年

10月

15日

◆結婚と子どもの教育で心すべきこと3つ◆

1.《良き結婚は良き投資》

あなたの結婚に、これらを“投資”しなさい。

愛、時間、忍耐、忠節、親切、一貫性(言行一致)、真実、清廉、思いやり (この投資にお金は要りません。)

【解説】 これを訳しながら、私の49年間の結婚生活で、亡き妻にどれほどの投資ができたかを考えて、その少なさに言葉も出ませんでした。一つ一つの投資アイテムに、「あの時もっとこうしていれば」「あの時こんなことを言わなければ」…と、妻への申し訳なさに胸がつぶれます。星野富弘さんではありませんが、もし神様が妻をもう1年だけ生き返らせてくれたら、この9つのアイテムを、毎日心して実践させてもらえるのにと思ったことです。

まだ愛する人が残されている皆さん、そしてこれから結婚するあなた、人生は一度だけ、そして人の命はただ主のみ手の中です。どうぞ心を込めて、愛する人と共に生きてください。後悔の涙を流さないために――。

Invest in your marriage Love, Time, Patience, Loyalty, Kindness Consistency, Truth, Integrity, Compassion (no money needed).

 

2.《娘と息子に教えるべきこと》

あなたの娘には「いいえ」と言うことを教えなさい。

あなたの息子には、それを尊敬すべきことを教えなさい。

【解説】 これは男女の違いをよく踏まえたうえでの忠告で、娘と息子を入れ替えてはいけません。男女同権は、戦後かなり浸透してきたとはいっても、まだまだ女性は、性格的にも社会的にも、「いいえ、できません」と言いにくいのです。それでつい自分の意に反しても「はい」と言ってしまう制約の中に生きています。そこから、とりわけ成人して大人になったときに、社会でも結婚生活でも、人間関係でいろいろな問題が起こってきます。それを解決するには、女性の努力と勇気だけではダメです。男性の理解と受容力がマストなのです。またそれは大人になってからの付け焼き刃ではダメで、小さい頃からの教育(率先垂範!)が必要です。子どもの教育で、何が一番大切かと言ったら、この一事に尽きると言っても決して過言ではありません。

Teach your daughters to say no. Teah your boys to respect it.

 

3.《子どもの肩は頑健にあらず》

子どもの肩は、

両親の選択の重荷を負うためにつくられたのではありません。

【解説】困難な課題がある場合に、「肩にずしりとのしかかった」などと言いますね。親である方は、自分の子どもの“肩の重さ”をいつも推し量るべきです。その小さな肩に、子どもは子どもなりに、勉強のこと、友達のこと、いろいろな荷を負っているのです。そこへ親が、「子どものため」と言いながら、実は自分たちの見栄とか、自分にできなかったことの実現のために、子どもの意志を無視して選択した道を押し付けたら、子どもの肩は、どれほどの重荷を感じるでしょうか? 弱い子は、必死に負おうとして、耐えきれずに“折れて”しまうかもしれません。子どもは“親の背中を見て育つ”と言いますが、親は、“子どもの肩を見て育て”なければならないのですね。

A child’s shoulders were not built to bear the weight of their parents’ choices.

 

【FBギャラリー】No.94 ジョン・ガナム「ママと一緒」

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2019年

1月

28日

◆受験生を持つ親たちへの手紙◆

FBフレンドのサリーさんから、次の投稿の翻訳を頼まれました。日本の受験生の保護者の方々にも、大切なメッセージですので、私もシェアします。お読みになって、心当たりのお友達がいたら、皆さんもシェアしてあげてください。(こんな校長先生を持った学校の受験生、またご両親は幸せですね。)

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シンガポールの学校の校長先生が、受験の前に、受験生の親たちにこの手紙を送りました。

 

親愛なるご両親へ。

あなたのお子様の受験が間もなく始まります。お子様がうまくいくように、どなたも本当にご心配なさっていることはお察しいたします。

けれども、どうぞ覚えておいてください。受験会場に座っている学生たちの中には、“芸術家”がおり、その人には数学を理解する必要はありません。“起業家”もおり、その人には、歴史とか英文学などはどうでもいいのです。“音楽家”もおり、その人にとって化学の点数などは重要ではありません。“運動選手”もいますが、その人の身体的(フィジカル)適合性は、物理学(フィジックス)より大切なのです。もしお子様が、最高点を取られたら、それはすばらしいことです! でも、ご子息やお嬢様がそうでなかったとしても、どうか彼らから自信と尊厳を取り上げないでください。彼らに、「大丈夫、たかが受験じゃないか」と言ってあげてください。彼らは、人生でもっと大きなことに適しているのです。「受験の結果がどうであろうと、あなたを愛している。そして決して裁いたりしない」と、彼らに伝えてあげてください。

どうか、そのようにしてあげてください。そしてそうなさったら、あなたのお子様が、“世界を征服する”のを見ていてください。ただ一度の受験で、あるいは低い点数で、彼らの夢や才能を奪い去らせてはなりません。そしてどうか、世の中で、医者やエンジニアだけが幸せな人たちだなどとはお考えにならないでください。

 

敬意を込めて。

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2016年

8月

28日

◆庭師のほんとの豊かさ◆

庭師の本当の富とは、手にする給料の中にあるのではありません。
自分の庭で育てた実にすばらしい花々にあるのです。

 

【解説】 この”庭師”に象徴されるものは、どんな仕事であれ、汗水を流し、気遣いをし、様々な妨害から守り、人を育てる人のことでしょう。全ての労苦は、育てた人の働きによって報われ、その人々の存在によって、”庭師”の心はこの世の何ものにも代えられないほど、豊かにされるのです。

 

"The real wealth of a gardener is not in his salary, but the marvelous flowers he is raising in his garden."

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2015年

12月

28日

◆遊ぶ子はよく育つ◆

 

子どもたちに時間と空間を、そして規則と“枠組み”からの自由を与えなさい。

 

ただ彼らを遊ばせるのです。

 

 

 

Give children time and space, freedom from rules

 

and structure. Just let them play.

 

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2015年

11月

07日

◆霊の新生児のケアを大切に◆

これらの“新たに生まれた赤子たち”を、気遣いを絶やすことなく見守りなさい。彼らは、様々な強い願望を持っているが、強いのはそれだけなのだから。

 

"Watch with ceaseless care over those new-born babes who are strong in desires, but strong in nothing else."


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2015年

10月

12日

◆子どもは親の鏡?◆

子どもは、大人にいつも3つのことを教える。

  1. 理屈なしに幸せであること。

  2. いつも何かに熱中していること。

  3. 欲しいものを、何が何でも手にするワザを知ること。

    ~パウロ・コエロ~

 

~ A child can always teach an adult three things: to be happy for no reason, to always be busy with something, and to know how to demand with all his might that...


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2015年

8月

01日

◆子供の才気の芽を摘まないで◆

少年を、持てる才気の半分も失ってしまうまで、勉学に駆り立てることができる。促成栽培された果実は、ほとんど香りを放たない。5歳で花も実もある一人の“人間”が、15歳で“愚者”になりうるのだ。

 

"A boy can be driven to learn till he loses half his wits: forced fruits have little flavor; a man at five is a fool at fifteen."


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