◆信仰の先達の声に聴く(2)◆
―ニーバー: 静謐(せいひつ)の祈り―
【文語訳】
神よ、
変ええざるものを受け入れる静謐さを、
変えうるものを変える勇気を、
その違いを知りうる知恵を与えたまえ。
【口語訳】
神よ、お与えください――
変えることのできないものを受け入れる静穏さを。
変えることのできるものを変える勇気を。
その違いを知るだけの知恵を。
お許しください――
一度に1日を生きることを。
一度に1つの時を楽しむことを。
困難を平安への通り道として受け入れることを。
この罪に満ちた世を、望ましいものとしてではなく
主がなさったように、ありのままに受け入れることを。
私を主のご意志に明け渡すとき
主が全てを善きにしてくださると信じることを。
私がこの世においては、ほどほどに幸せであり、
来るべき永遠の世においては
主と共に、至上の幸いを味わうためです。
アーメン。
~ラインホールド・ニーバー(1892-1971)~
【解説】 かのニーバーの「静謐の祈り」、最初の段落が広く知られていますが、今回はその全てをご紹介します。ぜひ声に出して、ご自分の祈りとして祈ってみてください。アッシジのフランチェスコの祈りや、マザー・テレサの祈りと共に、やはりいつまでも祈り継がれる“人類の祈りの遺産”ですね。
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Serenity Prayer
God grant me the Serenity to accept the things I cannot change, Courage to change the things I can, and the wisdom to know the difference. Living one day at a time; Enjoying one moment at a time; Accepting hardship as the pathway to peace. Taking, as He did, this sinful world as it is, not as I would have it; Trusting that He will make all things right if I surrender to His will; That I may be reasonably happy in this life, And supremely happy with Him forever in the next. Amen - Reinhold Niebuhr (1892-1971)
【FBギャラリー】No.139 モーガン・ウェイストリング 「祈り」
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