◆人生を豊かにする言葉(28)◆

―ブライアント・マッギルは語る Bryant McGill tells you (2)―

(アメリカのベストセラー作家、編集者。世界的なソートリーダー(思想的指導者)、インフルエンサー(影響者))

1.《眠りが必要なときは…》

【フツー訳】

愛する“心”よ、

夜にそんなにあれこれ考えるのはやめてください。

私には眠りが必要なのです。

【女の子訳】

愛する“こころ”ちゃん、

お願いだから、そんなにいっぱい考えるのやめてくれない?

私、眠りたいの。

【解説】マッギルさんの心は柔らかいですね。今の時期、考え出したら眠れない問題がごまんとあります。そんなときこそ、思考をつかさどるもう一人の自分にお願いする心のゆとりが欲しいですね。でも聖書のお約束はこうです。私はこれを、毎夜眠る前に声に出して唱えます。私のために、“寝ずの番”をしてくださる神様に全てを委ねて――。

(詩篇 4:8) 「平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます。」

(詩篇 121:4-6) 「見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。主は、あなたを守る方。主は、あなたの右の手をおおう陰。昼も、日が、あなたを打つことがなく、夜も、月が、あなたを打つことはない。」

Dear Mind, please stop thinking so much at night. I need to sleep.

2.《愛を乞うてはいけません》

決して誰かに「愛してほしい、一緒にいてほしい」と乞うてはいけません。

なぜなら、もしそうすれば、その人に、あなたを使い、あなたを思うままにする力を与えるからです。

誰かが心からあなたを愛するなら、その人の行動がそれをあなたに証明し、あなたは決してその人に「愛してほしい、一緒にいてほしい」と乞わなければならないことはないからです。

【解説】本当の愛に、“隷属性”は一切ありません。それは、支配し、支配される“力”(時に暴力)に基づく肉の愛です。“誰かが心からあなたを愛するなら”という仮定は、裏を返せば“あなたが誰かに本当に愛してほしいなら”ということで、その愛にふさわしいように、まず自分自身を磨くことです。外見だけでなく、内なる人の美しさが輝き出るように――。

Never beg someone to love or be with you, because when you do, you give them the power to use and walk all over you. When someone truly loves you, their actions will prove it to you, and you will never have to beg them to love or be with you.

3.《思い切って“友達整理”をする大切さ》

① あなたと仲が良くない人がいても、気にすることはありません。

その人は多分、自分自身とも折り合いが悪いのです。

【解説】ちょっとクスリとくる言葉ですが、これは心理学的にも真理です。人は、自分自身を愛し、受け入れ、心の平安を得て初めて、人とも友好に交わっていけるのですね。このような人のことは気にしないと共に、クリスチャンとしては一歩進んで、その人の見えない心の葛藤、自分自身への苛立ち、寂しさを思いやり、とりなしの祈りをしてあげることです。

Don’t worry about the people who aren’t happy for you. They probably aren’t happy for themselves either.

② あなたの人生から、誰かを完全に切り離してしまうことは、時としてあなたの平安のために必要なことです。そのことで、罪意識を感じることはありません。~トレント・シェルトン~

Cutting someone completely off from your life is sometimes necessary for your peace. Don’t feel guilty about it. -Trent Shelton

③ 時として“歩き去る”ことは、唯一の選択肢です。

それは、その人にあなたを恋しがらせるためではなく、あなたの存在を当たり前と考えていたことに気づかせるためでもありません。

それは、あなたがやっと、自分はもっと良い扱いを受けるに値すると知るほど十分に、自分自身をリスペクトする(敬意を払う)ようになったからなのです。

Sometimes walking away is the only option. Not because you want to make someone miss you, or realize they took you for granted. But because you finally respect yourself enough to know that you deserve better.

4.《人生のすばらしさに目をつぶらないで》

時として、あなたは気づかなければなりません。

人生が与えてくれるものを楽しめるのに、

怒りや悲しみであなたの時間をムダにするには、

この世界はあまりにすばらしいのだということを――。

【解説】私たちの心が怒りや悲しみや思い煩いに支配されていると、身の回りのほんのちょっとしたこと、自然や人の心の温かさを感じ取り、喜び、感謝する心のゆとりがなくなるのですね。私たちの人生は、一度きり。しかも、あまりに早く過ぎ去ります。私たちの心がいつも神様と結びついて、平安に満たされていること、それが、この一度限りの人生を目いっぱいエンジョイできる唯一の道なのです。どうぞみ言葉から神様の知恵を頂いて、“素晴らしき哉、人生!”と神様を賛美しつつ日々を送られますように――。

(詩篇90:10,12) 「私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。しかも、その誇りとするところは労苦とわざわいです。それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。…それゆえ、私たちに自分の日を正しく数えることを教えてください。そうして私たちに知恵の心を得させてください。」

Sometimes you have to realize that the world is too beautiful to waste your time being angry or sad when you could be enjoying what life has to offer.

(写真)ガーデンシリーズNo.22