◆人生を豊かにする言葉(27)◆

―ブライアント・マッギルは語る Bryant McGill tells you―

(アメリカのベストセラー作家、辞書・雑誌・新聞編集者、世界的なソートリーダー(思想的指導者)、インフルエンサー(影響者))

1.《世界は壊れても》 -COVID-19の中で-

あなたの世界がばらばらに壊れてしまったからというだけで、あなたも動揺して自分を失わなければならないということにはなりません。

全てが狂気のように見えても、あなたは冷静でいられます。

あなたが直面している外界の“混沌”に、あなたの内なる人を乗っ取らせてはなりません。

Just because your world is falling apart doesn’t mean you have to fall apart. When everything seems crazy, you be calm. Don’t let the outer chaos you are facing get inside of you.

2.《人を裁く時間があったら》

誰をも裁いてはなりません。

ただ自分自身を向上させることです。

【解説】人を裁く(批判する)ということは、自分も誰かに裁かれているということです。それは、自分も同じような欠けを持ち、同じような過ちを犯すということですから、裁いている相手と同じ世界で、同じレベルで生きているということにもなります。そこには、自分の内に“キリストのかたちが成る”(ガラテヤ4:19)という霊的な向上心がきれいに忘れ去られています。

どんなときも、人を見ないで上を、主を見上げることです。

(コロサイ3:1) 「こういうわけで、もしあなたがたが、キリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。そこにはキリストが、神の右に座を占めておられます。」

Judge no one. Just improve yourself.

3.《直感も神のたまものです》

あなたは、あなたが“正しい”と感じないものは何であれ、そこから立ち去る許しを得ています。

あなたの直感を信じ、あなたの内なる声に聴きなさい。

その声はあなたを守ろうとしているのです。

【解説】誰が許したのか? もちろん神様です。この”直感”については、これまでもしばしば語ってきましたが、改めて言いますね。直感もまた神様のたまものです。なぜならそれは、罪によって曇らされているとはいえ、神様がご自身に似た者として創られた人間の“良心”に基づいているからです。そしてクリスチャンの良心は、内なるみ霊によって聖められているからです。この直感に逆らって行動するとき、私たちは時として手ひどい傷を負うことになります。”内なる声”である聖霊に背き、その守りの手を意識的に振り払ったからです。

You have permission walk away from anything that doesn’t feel right. Trust your instincts and listen to your inner voice. It’s trying to protect you.

4.《“感謝”を心の根底にセットする》

“感謝”のマインドセットを保ち続けることによって、

あなたは尽きることのない“豊かさ”を引き寄せているのです。

【解説】”マインドセット”という言葉、しばしば耳にするようになりました。これは人の考え方、心的傾向のことを言います。マインド(心)がセット(設定)された状態ですから、これは一時的なものでなく(それは“感情”ですね)、その人の思考様式、不動の精神状態(不動心)となります。端的に言えば、あなたの生き方の基礎(土台)を、“感謝”という礎石で据えるということです。そのときに、目に見える生活も見えない心も、“豊かさ”であふれるというのです。しかもそれは、この原文で分かるように、“現在進行形”で、”いつかそのうち”ではなく、今、現実となり、それが召されるまで続いていくのです。これはマッギル個人の思想ではありません。それこそは、聖書全体を貫くマインドセットであり、真理です。私たちは、その“生きた見本”にならなければなりません。

By keeping a mindset of gratitude, you are attracting endless abundance.

5.《人生の決断をするときに》

もしあなたがとどまろうとしているなら、永遠にとどまりなさい。

もし去ろうとしているなら、今日、去りなさい。

もし変わろうとしているなら、“より良い”ほうに変わりなさい。

もし話そうとしているなら、“本気で”言うように心しなさい。

【解説】う~ん、何やら身の引き締まるような言葉ですね。私たちの人生は、大きな決断、小さな決断、無数の“決断”で前に進んでいきますが、この4つに共通するのはその“決断”でしょう。1行目は、“永遠に”の覚悟で腰を据えて与えられたミニストリーに献身する決断の持続性。2行目は、そこにとどまることが決して益をもたらさない、主のみ心を悲しませると示されたら、明日まで待たずに即刻そこをあとにするという決断の迅速性、3行目は、人生に変化は付きものですが、それが今までよりも悪くなってしまうようなものであってはならないという決断の志向性。それは必ずしも、地位とか収入ということではありません。そのようなこの世の価値観による善悪ではなく、より人々に仕え、神様に喜ばれ、神様の栄光を現せる道に進路を変えるということです。4行目は、自分の話すことに裏表がないように、その場限りでいい加減なことを言わないようにという決断の真実性。言葉を変えれば、自分がやるつもりのないことは決して話さない。言葉や口先ではなく、言い終わったらすぐ実行に移す覚悟で話しなさいということです。一つの例では、「祈っています」というのはクリスチャンの常套語(!)ですが、時として忘れてしまいます。私はFBで、毎日多くの方のコメントにできるだけお返ししていますが、「祈っています」と書いたときは、その場で、もし時間がなければお名前をメモって、あとで祈ります。これも”他者のために生きる”という私のモット-のささやかな実践と信じるからです。

If you are going to stay, stay forever. If you’re going to leave, then do it today. If you’re going to change, change for the better. And if you’re going to talk, make sure you mean what you say.

 

【FBギャラリー】No.136 ジョージ・コヴァッチ「花咲く川原」