◆人生を豊かにする言葉(25)◆

1.《本当の霊性とは》

まことの霊性とは、あなたの人生から嘘・たわごと・でたらめのたぐいを取り出して捨て去り、本当のものをその手につかむことです。~ブライアント・マッギル

【解説】“霊性”という言葉を聞くと、何か高次な、近づきがたい神聖なものを感じてしまいますが、決してそうではありません。“霊性”とは、嘘偽り、裏表がないことです。そして、弱さも欠けもそのままで、限りなく真実、ありのままであることです。それが、最も神様に近い霊の状態であるからです。最も神様に似せていただける霊の姿であるからなのです。

Real spirituality is about getting the bullshit out of your life and getting real. – Bryant McGill

2.《閉じられたドアに感謝》

閉じられたドアや、遠い回り道や、進む路上の障害物に感謝なさい。

それらは、あなたにふさわしくない道や場所から、あなたを守るからです。

【解説】これを神様の“摂理”と言います。あなたが必死に開けようとするドアを閉じられるのも、あえて遠回りをさせるのも、大きなつまずきの石で通せんぼするのも、背後の見えない神様だからです。囲碁の名人は、何十手も先の相手の動きを読み、返す手を考えるといいます。まして全能にして善なる神様には、あなたの最終ゴールまでの道筋を、あなたの心に願いを起こさせた瞬間から、全てお見通しなのです! ですから、何か障害が起こったら、「これがみ心でなければ、潔く諦めよう。でももしみ心なら、何が起ころうが、どんなに時間がかかろうが、絶対に成る!」と信じて、むしろ感謝することです。

(ピリ 2:13) 「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

Be thankful for closed doors, detours and road blocks. They protect you from paths and places not meant for you.

3.《どんなときも、誰の前でも“自分”であること》

①〔自分を裁くのは他者の目じゃない〕

私、他人の目を通して自分を裁かなくなるまで、長い時間がかかったわ。

~サリー・フィールド~(アメリカの女優、映画プロデューサー、映画監督。2度のアカデミー主演女優賞に輝く。)

【解説】この大女優にして、いえ、有名人であるからこそ、彼女は長い間、“他人の目”の中で生活し、他人の評価がいつも気になり、本当の自分をつかむことができなかったのですね。あなたはどうですか? 私たちが唯一心に懸けなければならないのは、“神様・主イエス様の目”です。私の全てをご存じのこのお方の前に、いつもありのままで生きることです。

It took me a long time not to judge myself through someone else’s eyes. – Sally Field

②〔他者には真実、己には自由であれ〕

ある人たちは、ほんとのことを言われると怒ります。時には興奮するかも。すごく興奮するかもしれません。それはその人が、あなたが明らかにした嘘の中に今も生きているからです。

強くありなさい。真実を話しなさい。その人をいい気分にし、自分を惨めにする、ただそれだけのために、自分をその人の嘘に引き戻してはなりません。

あなたは自由なのです。自由のままでいなさい。

~トニー・ソレンソン~

【解説】他人(ひと)ごとではありません。私たちも、図星を突かれると、かっとなること、ありますよね? ですからこの記事は、“他山の石”です。“嘘”は、人を虜(とりこ)にします。嘘の虜にし、嘘に生きる人のしもべにします。主の上よりのお力によって、どんなことがあっても―どんなに怒られ、時に脅されても、あなたの良心を守ってください。内なる自由を死守してください。それが、あなたが平安に生きる唯一の道です。「真理はあなたを自由にする」(ヨハネ8:32)の「真理」は英語ではtruthトゥルースで、「真実」でもあります。そう、「真実もまたあなたを自由にする」のです。あなたの心の、“奴隷の鎖”を解き放って――。

Certain people will be upset when you speak the truth. They might get mad. They might get really mad. That's because they are still living the lie you've exposed. Stay strong. Speak truth. Do not allow yourself to get pulled back into their lie just to make others happy and yourself miserable. You are free. Stay free. — Toni Sorenson

4.《“当たり前”こそが“有り難い”のです》

①〔“当たり前”でなくなったときに〕

当たり前のことが、もはや当たり前でなくなったときにのみ、

私たちは、”当たり前”が、どれほど“特別”であることかを知るのです。

Only when normal things are not normal anymore do we realize how special normal things are.

②〔“当たり前”とは“失うと思わない”こと〕

人は言います。「人間って、それがなくなるまで、持ってるものの価値が分からないもんだね。」

本当はこうです。「いや、持ってたものの大切さは、よく分かっていたんだ。ただ、それを失うなんてこと、思いもしなかっただけだよ。」

【解説】これを訳していて、少し胸が痛みました。後半は、まさしく自分のことだったからです。1年前、まさに夢にも思わなかった、夢の中でさえ“想定外”だった妻の突然の死を経験したのです。

私たちには、いろいろな人生のモットーがありますが、その時からの私の記事には、このモットーが増えました。

“Never take it for granted 決して“当たり前”と思うな”。どうぞ、これをあなたのモットーにもなさってください。遅すぎないうちに――。

They say: “You don’t know what you have until it’s gone”. The truth is…You knew exactly what you had. You just didn’t think you were going to lose it. (Bohemian Dreaming)

 

(写真)ガーデンシリーズNo.21