◆人生を豊かにする言葉(18)◆

1.《“自分”を語れる人に》

あなたは何者なのかを、他者(ひと)に語らせてはなりません。

【解説】あなたは、「私はこういう人間です」と即座に人に話せますか? なぜ他者はあなたのことをすぐに、しかもかなり正確に話せるのに、私たちは自分のことをうまく話せないのでしょう? それは、他者はあなたを“客観的”に観察できるからです。これが私たちには難しいのです。けれど、”私”という存在は、この世にただ一人しかいないのに、周りの人から十人十色に判断されて、肝心の自分は自分を正しく捉えていないというのは、なんとも情けない話です。そのような自信のなさが、あなたの人生をかなり消極的にしています。自分を“客観的”に見つめる習慣をつけましょう。昨日の6.《霊的注意深さとは?》で学んだマインドフルネス(意識集中)を、まず自分に対して課すことです。

Don’t let other people tell you who you are.

2.《この世の悪は善を嫌う》

あなたが善人なら、他者に見放されることはありません。

彼らが、あなたを失うのです。

【解説】悪は、善になじもうとしません。あなたも、クリスチャンになって、それ以前の友達の多くは離れていったのではありませんか? それでいいのです。私たちは、去る人は追わず(これもlet goですね)、求めてくる人に、神様から与えられた“善”を、惜しみなく分かち合っていけばいいのです。

When you are a good person, you don’t lose people. They lose you.

3.《ホンモノは逃げません》

間違ったものを追いかけてはいけません。

本当のものは逃げたりしませんから。

【解説】“逃げ足が速い”のは泥棒と決まっていますよね? 悪は、最初は近づいてきますが、あなたがさらに近づこうとすると、悪の正体をを知られるのを恐れて、逃げ去ります。それを追いかけたら、精神的にも、時には経済的にも、大きな傷を負うことになります。ホンモノは決して逃げません。それどころか、あなたを助け、導こうとして、いつもあなたに寄り添います。このホンモノをこそ、しっかり捉えることです。

Stop chasing the wrong one. The right one won’t run.

4.《新型コロナも“孤立感染症”です》

私たちは、社会的な隔離や都市封鎖(ロックダウン)の始まる前からすでに、世界の“孤立感染症”に直面していました。

けれども、新しい研究によれば、マインドフルネス(意識集中)を受け容れることは、孤立感(孤独感)をかなり弱めるのを助けることができるという症例が提供されています。

~ニッキー・ハーパー~

We were facing a loneliness epidemic in the world even before social isolation and lockdowns But a new study provides evidence that mindful acceptance can help to significantly reduce feelings of loneliness. - Nikki Harper.

(All 1-4 by Wake Up World)

【解説】彼女の言う“孤立感染症”とは、高度文明の中で、他者との交わりを避け、ひっそりと生きる現代人がいやおうなしに背負わされている“孤独感・孤立感”が、世界的に伝染し、蔓延していることを指しているのですが、それがこの新型コロナウイルスの出現によって、半ば強制的に、そのような環境に閉じ込められてしまったことにより顕在化した事実を語ると共に、その中でどのように生きていったらいいのかの示唆を与えています。それが偶然にも、昨日の◆豊かな霊性を培うために◆6.《霊的注意深さとは?》で学んだ「マインドフルネス」でした。

そこで、改めてその部分だけを掲げておきます。この危機的な状況の中でもう一度読み直してみると、あなたがこの孤立状態の中を、霊的に、精神的に生き抜いていくための、力が与えられるのではないでしょうか?

6.《霊的注意深さとは?》

“霊的注意深さ”とは;

・自分の人生を、起こるままに観察すること。

・現在の状況を、批判したり、もがき苦しんだりしないで受け入れること。

・いろいろな感情の存在を、行動に駆り立てさせることなしに許すこと。

・いろいろな考えを、それらに巻き込まれることなしに、起こるがままに認めること。

・古い習慣からとか、目先の便利さのゆえにでなく、心に感じることに基づいて行動すること。

【解説】“霊的注意深さ”と訳したmindfulnessマインドフルネスは、高い意識を持って物事を心に留め、忘れずにいること(意識集中)です。そこには、2つのことが求められます。1つは、どんなことが起こっても心を騒がせずに事実を受け止める“客観性”、もう1つは、起こったことの“意味”を深く思い巡らすことです。私たちの場合は、それは祈りとみ言葉を通して、神様に聴くことですね。「神様、なぜこのようなことが起こったのでしょうか?」「神様、私は何をしたらいいのでしょうか?」 これらの問いに、神様は、内なるみ霊の強い確信と促しによって、答えてくださいます。それに従うとき、私たちの注意深さは、優れて“霊的”になるのです。

What is mindfulness?

Mindfulness is... Observing your life as it is happening. Accepting your current situation without judgement or struggle. Allowing feelings to exist without letting them drive your actions. Noticing thoughts as they arise without the need to buy into them. Taking action based on what you feel in your heart rather than old habits or short term convenience.

 

(写真)ガーデンシリーズNo.18