◆人生と人間関係を豊かにする言葉(2)◆

1.《時には“予感”も手放すのです》

ある時点では、あなたは、

”起こるはず”と思っていることも黙って手放し、

今起こっていることを生きなければならないのです。

【解説】let go”手放す”ことの大切さは、これまでも何度もお伝えしてきましたが、それはいずれも、今手にしているもの、今やっていることでした。でも時には、このように、“これは起こらねば”“これは絶対に起こるはず”と思っていることも手放すべきときがあるのですね。それは、その過剰な期待のために、現在にしっかり向き合うことがおろそかになるためです。それを手放すことによってあなたは、地に足を据えて、“今を生きる”ことができるのです。

At some point, you just have to let go of what you thought should happen and live what is happening.

2.《”親切”も”不親切”も、選択次第です》

私たちには、いつでも、

他者(ひと)に親切にするか、不親切にするか、

無関心でいるかのチャンスがあります。

私たちは、そのいずれかの“選択”を求められているのです。

【解説】現実の生活の中で、まるで生まれつきそう定まっているように、どんなときも親切にする、不親切にする、無関心を決め込む人はまずいません。その時々の状況によって、実はそのいずれかを選択しているのです。でも、同じ選択をするなら、自らの生き方のモットーとして、どんな状況の中でもできる限り“親切にする”道を選んだらいかがでしょう? それが神様に求められていることであり、み霊の実として内に備えられているものなのですから(ガラテヤ5:22)――。

(ルカ6:27新共同訳) 「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」

(エペソ 4:32) 「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」

(コロサイ 4:6) 「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、ひとりひとりに対する答え方がわかります。」

(Ⅱテモテ2:24口語訳) 「主の僕たる者は争ってはならない。だれに対しても親切であって、よく教え、よく忍び、 反対する者を柔和な心で教え導くべきである。」

We always have an opportunity to be kind, unkind or indifferent… We are the ones that get to choose.

3.《時間は残り少ないのです》

問題は、

あなたが“時間はある”と思っていることです。

【解説】ハハハ、人間、いろんな困った問題を抱えてますが、この“問題”はいかがでしょう? 今までひょっとして誰にも言われたことはないかもしれませんが、実はこれが人生の大問題なのです! それは、①“人生時計”の時間は、あの「終末時計」のように、残り時間が見えるわけではないこと。②“時間”というのは、ゆっくり進み、まだたっぷりあるように思えるのに、過ぎてみればあっと言う間で、気がついた時にはあまりにも少ししか残されていないという、はなはだ厄介な性質を持っていること。③まだまだ若くて、前途は茫洋としているようでも、全能者のご計画は、時として人間の思惑とは違い、一瞬にして“タイムアウト”(生存時間切れ!)になることもあるということです。

いかがでしょう、この記事で、いい気づきを与えられたと思って、この大問題に、一度まじめに向き合ってみませんか? それは畢竟、あなたを、“memento moriメメント・モリ“=いつも”死“を覚えつつ、”carpe diemカーペ・ディエム/seize the dayシーズ・ザ・デイ=今日の日を感謝し、楽しみ、後悔のないように”生きる”ことに導いてくれるはずです。

The trouble is you think you have time.

4.《“生きる”ことへの根本課題は何?》

私へのチャレンジ(努力目標・難しい課題)は、

“完璧”な人間になることじゃない。

“完全に自分自身”であることなの。

~ジェイン・フォンダ~

【解説】偉大な父、ヘンリー・フォンダの娘として、自らも俳優の道を歩みつつ、世界の平和や人権のために自分にできることに絶えずチャレンジした女性のひと言です。正直に言うと訳者は、このような極めて”哲学的”は言葉は、たった数語ながら、泣かされます。原語の2つ、perfect パーフェクトとwholeホールは、彼女には反対命題なのに、辞書の日本語訳の最初に出てくるのはどちらも「完全」だからです! これを詳しく解説すると優に数ページになりますので(!)、どうぞこの拙訳から、皆様の感性と経験で、彼女の言いたいことを自分なりにご理解ください。そして、自らの生き方の指針ともなさったどうでしょう。

The challenge is not to be perfect; it’s to be whole. -Jane Fonda

5.《どう生きるかは自分が決めるのです》

あなたは、この“一つの(一度限りの/自分だけの 訳者補訳)人生”を与えられたのです。

その人生をどう生きるか、他者(ひと)に指図させたりしてはなりません。

【解説】これ、ドラマのセリフで言うと、「私の人生よ。どう生きようと私の勝手でしょ!」「俺の人生だ。どう生きようと俺の勝手だろうが!」ということになりますが、この胸のすくようなかっこいいセリフを言うには、条件があります。世の中には、とかく人の世話を焼き、その生き方に口出ししたくなるお節介な人がごまんといます。その人たちに指図されないためには、当然のことですが、自分自身の生き方をしっかりさせなければなりません。どこか危なっかしくて、同じような失敗をしてしまうから、人の“お節介虫”がムズムズ動き出すのです。そのためには、ご自分の人生は、神様の最善のご計画のもとに与えられたものであることを覚えて感謝すると共に、しっかりと地に着いた生き方の原則を、聖書から見いだすことです。

You are given this one life… Don’t let others tell you how to live it.

(All five quotes by Empowered Humans)

 

(写真)ガーデンシリーズNo.4