◆傑作&未完成品?◆

あなたは、“傑作”であり、

同時に“制作途上品”であることが許されています。

【解説】 絵画の世界でも、音楽の世界でも、巨匠たちは、自分の作品が“傑作”との評価を得ても、それに満足しませんでした。中には、世に出してからも、数十年の間、あるいは死の直前まで、究極の完成を目指して手を加えた作品もあまたあるのです。私が関わっていた字幕翻訳の世界でも、名翻訳家と呼ばれる人は、一字一句のニュアンスを大切にし、何度も修正されました。私自身も、完成までに6回も直しを入れたセリフもあります。文学、料理、デザイン、ファッション、いいえ、家事やお掃除や、子どものしつけに至るまで、どの世界でも、“道”を極めた人の生み出したものは、“傑作”の評価を得て当然です。でもそれで満足してはいけません。私たちは、絶えず上を目指して研鑽を積むべきです。人間の本当の“傑作”は、いつも自らの欠けに謙虚でありつつ、生涯現役の“制作途上品”でなければならないのです。それは優れて、”キリストのかたちなるまで”の(ガラテヤ4:19)、人格の完成においてしかりです。

(ピリピ 3:12-14) [私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕らえようとして、追求しているのです。そして、それを得るようにとキリスト・イエスが私を捕らえてくださったのです。兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。]

You are allowed to be both a masterpiece and a work in progress, simultaneously. (by Learning in Life)

 

【FBギャラリー】No.128 マリオ・ザンペドローニ「水辺の家」