◆まことの癒やしとは◆

“癒やし”とは、壊れた何かを修復することではありません。

“癒やし”とは、私たちの内にいつも備わっている

“全人性”を忘れずに思い起こすことなのです。

【解説】 これは、“癒やし”(ヒーリング)の持つ意味の全てを言い得てはいませんが、大切なポイントを衝いています。治療で言えば、最初に出てくる”壊れたところの修復”は、いわば“対症療法”です。それに対して、後半は、“全人性”=神の最高の被造物として創られた人間の、本来あるべき姿(霊肉全てを伴った完全な人間性)を基盤にし、肉体であれ精神であれ、その一部が病んだとき、どこからそれが来ているかを総合的に調べて原因を突き止め、それを取り除くことによって、病んでいるところを治す“原因療法”です。これを大きな視野で捉えると、肉体の病も、精神の病を治すことによって快方に向かうことが多いのです。

この記事を、信仰の視点から考えたときの重要なポイントは、癒やす人も癒やされる人も、聖書に記された、神様が「はなはだ良い(エクセレント!)」(創世記1:31)と言われた人間の全人的性質を、本来の人間像として土台に据え、それをいつも心に思い描いて、その本来の姿に帰れるように、必要な癒やしを行うということです。神の息吹(聖霊)を吹き込まれて、神の似姿に創られた人間にとって(創世記2:7)、その本来の性質とは、聖霊の実(愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制-ガラテヤ5:22,23)を豊かに備えたものです。今、心を病んでいる人も、自分には、神様が創られたこの性質が、本来備わっているのだということをしっかり“思い起こして”、その回復に向けて、まことの医者である神様の癒やしのみ手を受けてください。本来“良きもの”は、必ず本来の姿に帰ることができるのですから――。

Healing is not about fixing anything that’s broken. It’s about remembering the wholeness that has always been inside of us. (by CSL Practitioners Global Universe)