◆”聴く親”になってください◆

“聴く親”を持つことは、

“自分は、この世に役立つ声を持っている”

と信じる子どもを創り上げます。

~レイチェル・メイシー・スタッフォード~

【解説】 おお、これはまた、なんと示唆に富んだ言葉でしょう。ある意味、最も大事な家庭教育の要諦ですね。このような親に育てられた子どもは、自分も人の話を聴けるようになります。そして何よりも、親にそのままで受け入れられ、大切にされたという感覚が、その子に一人の人間としての自信を持たせます。その子は、言わず語らずに、“人間の尊厳”とはどういうものかを、身をもって知るのです。そして、そんな子どもが大人になったときは、他者の話に耳を傾けつつも、”これは絶対人々のために役に立つ”と信じたことを、言動で実現していく人になるのです。なぜそんな子どもに育ちうるのか? その子が、「全ての面で自分より偉く、頼って生きるべき親が、自分の話を黙って聴いてくれるんだもの、僕の(私の)言ってることは、きっといいことなんだ」と、彼らは幼心に信じつつ、成長していくからです。だから――親として、他のことは多少手を抜いてもいい。でも、どんなときも、“聴く親”になってあげてください。

Having a parent who listens creates a child who believes he or she has a voice that matters in this world

- Rachel Macy Stafford

(by Doreen’s Love, Hope and Understanding)