◆祈り:この不可思議な世界◆

私の膝が地を打つとき、

私は天に触れているのです。

【解説】これは、私たちの“特権”である祈りの世界の、時空を超えた不可思議さを見事に言い得ていますね。私の肉の身体(からだ)は、大いなるお方の前にひざまずいて、床に着きます。でもそのとき、私の魂は天翔(あまが)けて、祈りを聴かれるお方のいます天のみ座に触れているのです。これを書いている時、もう45年も前、ロンドンのジョン・ウェスリーの家を訪問した時のことを思い出しました。彼は祈るとき、椅子を降りて文字どおりひざまずき、その椅子上で手を組み、こうべを垂れて祈ったのです。その床にくぼみができているのを見た時の感動を、今も思い出します。祈るほどに膝に込めた力で、堅い木の床がくぼむほどの長い年月、彼の魂は天のみ座におられる方と一つになっていたのですね。

I touch the sky when my knees hit the ground.

(by Christian Life of Peace)