◆クリスマス霊想(18)◆

―クリスマスを永遠に―

 

貪欲な思いは締め出して、

クリスマスを美しいままに保ちましょう。

 

私たちの全ての必要を満たすため、

クリスマスが、これからも永遠に生きるように。

 

ただ一日のことではなく、

クリスマスが 一生にわたって続くように。

 

神様をあなたに近づける

クリスマスの“奇跡”――。

 

~ガーネット・アン・シュルツ~

 

【解説】 原詩は全節をカンマでつなぎ、行頭を全て大文字にした(普通は文頭だけ)、翻訳者泣かせの一編で、構文理解に試行錯誤し、何度か訳し直しました。でもこの詩は、“クリスマスの永続性・永遠性”を謳い上げることによって、私たちにとって、ともすると年に一度の新年前の“一過性のお祭り”になりがちなクリスマスの落とし穴に気づかせてくれます。心に留めた2つのことを記しておきます。

1つは、クリスマスの過ごし方。第1節のように、この季節は、ともすれば貪欲とむさぼり(それは、物質的な豊かさだけを志向する心から生まれます)に陥りがちですが、これは、それらの思いを一切締め出して、クリスマスの美しさを保つよう勧めます。クリスマスの美しさとは、神が独り子さえお与えくださった大いなる愛が、一人一人の心に輝くことです。ですからこれは、勧めであると共に、私のために人となられた神の愛に思いを寄せ、自分にもその愛とあわれみの心をお与えくださるようにという祈りなのです。そして、この心を、クリスマスの間に使い尽くすことなく、日常生活の中でも持ち続けていくことができるようにと願いつつ、一日一日を過ごしていくことです。そのときに、私たちの日ごとの必要は、神様ご自身がかなえてくださるというのです。

もう1つは、第5節の「神様をあなたに近づけるクリスマスの奇跡」という一節です。これは、クリスマスの一日だけ神様が近くなるのではなく、そこから始まる日々の歩みの中に、神様が親しくご臨在くださるということです。これが「インマヌエル」、“神、我らと共にいます”というクリスマスの奇跡なのです。

今年のクリスマスの“一日”が、あなたにとって、インマヌエルの主と共なる“永遠”のものとなりますように――。

 

Let us keep Christmas beautiful

Without a thought of greed,

That it might live forevermore

To fill our every need,

That it shall not be just a day,

But last a lifetime through,

The miracle of Christmastime

That brings God close to you.

~ Garnett Ann Schultz