◆真の幸せを見いだすための3か条◆

1.《神に愛される》

問題は、“どのように神を愛すべきか”ではなく、“どうすれば私自身を神に愛してもらえるか”です。

神は私を見ておられ、”神の住まい”に連れ戻そうと待ち望んでおられるのです。

~ヘンリ・ナウエン 「放蕩息子の帰還」~

【解説】 これは、あのルカの福音書15章の「放蕩息子」の物語に関する、ナウエンの黙想の一部ですが、私たちが幸せになるための大切なポイントを伝えています。信仰の世界において、忘れてならないことは、私たちの神への愛の前に、必ず、いついかなる時も、神の私たちへの愛が先行するということです。しかもそれは、ともすると自分自身や周りの状況に簡単に左右されてしまう私たちの不確かな愛と違って、神の愛は絶対であり不変です。ですから私たちは、私たちに幸せをもたらす愛の主体を、“私”から“神”に移さなければなりません。“どうすれば私自身を神に愛してもらえるか”―その答えは、この神の愛のうちに自分を置き、どんなときも、そこにとどまることです。放蕩息子が、大きく広げた父の懐に、飛び込んだように――。

(ヨハネ 15:9) 「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」

The question is not “How am I to love God?” but “How am I to let myself be loved by God?” God is looking…longing to bring me home. -Henri Nouen “The Return of Prodigal Son”: A Story of Homecoming 1994.

 

2.《人生の目的をつかむ》

人生の目的は幸せになることではありません。

それは、生きることが、人の役に立ち、尊敬を受けるものとなり、あわれみ深く、“良く生きた”という違いをもたらすものになるということです。

~ラルフ・ウォルド―・エマーソン~

【解説】 一見、今日のテーマに反するように思えますが、決してそうではありません。これは、“幸せになる”こと自体が人生の目的なのではなく、生きることの目的を果たして、結果としてそうなるということです。この4つのポイント(①人の役に立つ、②尊敬を受ける、③あわれみ深い、④良い違いをもたらす)を、ご自分のこれまでの来し方、現在、そして将来と照らし合わせてみてください。最初の3つを、自分なりに精一杯努力して生きてこられたでしょうか? そしてこれからも、そのように生きねばと思われたでしょうか? できるできないは問題ではないのです。その努力のプロセス(過程)を、神様はご覧になります。そして人生の最後に、いわば神様からの“ご褒美”として、4つ目の、“自分なりに良く生きた。幸せな人生だった”という違いを、もたらしてくださるのです。

The purpose of life is not to be happy. It is to be useful, honourable, compassionate, to have it make some difference that you have lived well. – Ralph Waldo Emerson 1803-82

 

3.《幸せは感謝の心から》

私は、幸せを見つけるのに、それを感じる“特別の時”を追いかける必要はありません。

もし私が“感謝する”ことに心を向け、それを実行するなら、幸せは、私のすぐ目の前にあるのです。

~ブリーン・ブラウン~

【解説】 はい、これを今日の結論にしたいと思います。私たちは、“幸い”を、“山のかなたの空遠く”に探し求める必要はありません。神様が日々お与えくださる恵みとあわれみに、心のアンテナを大きく広げておくなら、どのような小さなことにも、また目に見えること見えないことの全てに、私たちは感謝することができます。その感謝は、私たちの幸せと直結しているのです。かく言う私自身が、そのことを日々実感しています。今年私の身に起こった つらい2つの出来事は、まるでこの“特別の幸い”を教えるために、神様がお与えくださったのだと思えるほどです。主よ、感謝します。

(詩篇 119:71) 「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」

I don’t have to chase extaraordinary moments to find happiness – it’s right in front of me if I’m paying attention and practicing gratitude. -Brene Brown 1965

 

【FBギャラリー】No.104 「光さす家」