◆時の過ぎゆくままに◆

1.《時には一日中パジャマで》 イラスト1

もし一日中パジャマでいるのが“悪い”なら、

私は“良く”あろうとは思わない。

【解説】 ハハハ、この人、相当のあまのじゃくですね。でも道徳的・人道的な善悪は別にして、家の中での決まり事には、“善悪”は持ち込まないほうがいい。生き方が窮屈になります。自分が一番気持ちよく過ごせるスタイルを活かし、また共にいる人々もそれを尊重してあげましょう。

If staying in my pajamas all day is wrong, then I don’t want to be right.

 

2.《時には時計の針を戻して》 イラスト2

チックタック。

時計の針を戻そう。

【解説】 この絵、郷愁の一枚ですね。デジタル時代の今は、まずもう見られません。アナログ時代の時計は、一日1回ネジを巻くのが日課で、しかもその時計の癖に合わせて、1,2分進ませたり、遅らせたりするために、針を動かしたものです。私たちの時代は、全てにおいて急いでいます。「早く、速く!」が口癖です。かく言う私も、自分の身に何が起こるか分からない状況の中で、大きな課題を抱えながら、何やら“生き急いで”います。そんなときこそ、“心のアナログ時計”の針を戻すべきなのですね。

Tick tock, turn back your clock.

 

3.《死せるものは、離れゆかせよう》 イラスト3

木々は今、

”命を終えたもの”を手放し、

去りゆくままにすることが

どんなに良いことなのかを

示そうとしているのだ。

【解説】 う~ん、このように考えたことは、今までありませんでした。この真っ赤な紅葉が、この言葉の真実を無言のうちに語っているようです。この絵から1週間もしないうちに、死んだ木の葉は、日々舞い降りて地面を彩り、やがて朽ち果てて、見る者を楽しませる役目を終えるのです。

命は、必ず終える時を迎えます。私たちは、たとえその命を、生きている間どんなにいとおしんだとしても、ひとたび終えた命を、いつまでも握りしめようとしてはいけないのです。そっと手放し、去りゆくままにさせましょう。そして、その命と共に生きたことを、神に感謝するのです。

The trees are about to show us how lovely it is to let the dead things go.