◆人生を豊かにする先達の言葉3つ◆

1.《からし種の信仰を大切に》

最も小さな信仰の種は、

最も大きな幸福の果実よりも良い。

~ヘンリー・デイヴィッド・ソロー~

【解説】 19世紀のアメリカ人著述家の言葉です。これ、現代の“箴言”ですね。なぜ信仰の種のほうがいいのか? 小さな信仰の種を大事に育てると、1つの実だけでなく、無限の可能性が生まれるからです。

(マタイ 13:31,32) 「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」

The smallest seed of faith is better than the largest fruit of happiness.

~Henry David Thoreau~

 

2.《悪しき状況を益に変える》

高邁な人間は、人生の不幸に直面しても、

状況を最大限に利用しつつ、

品位と恵みをもって耐える。

~アリストテレス~

【解説】 この言葉は、このBC4世紀ギリシャの哲学者が、生涯をかけて瞑想し、実践した人生哲学の要諦なのでしょう。私も、「思いもかけない人生の不幸の中で、このような生き方を貫かせてください」と日々神に祈る者ですが、そのカギは「grace恵み」だと思います。イデアの神の世界に生き、まことの生ける神を知らなかったアリストテレスが、この言葉を用いているのに驚かされますが、耐えがたい状況の中でもなお、真の意味でこの生き方ができるのは、私のために独り子の命さえ捨ててくださった神様の“驚くばかりの恵み”の中にあることを信じられるからではないでしょうか。

(ローマ 8:28) 「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」

The ideal man bears the accidents of life with dignity and grace, making the best of circumstances.

~Aristotle~

 

3.《生きる姿勢が大切なのです》

”姿勢”(人生への態度)は、過去よりも、学歴よりも、お金よりも、状況よりも、人々の言動よりも大切です。

それは、見た目の容姿よりも、もって生まれた才能よりも、身に着けた技能よりも、大切なのです。

~チャールズ・スウィンドル~

【解説】 豊かな財と、高学歴と、たぐいまれな美貌と、人もうらやむ頭脳とスキルを持ちながら、それを持て余して毎日を遊び暮らす人がいます。あまつさえ、それらを悪しきことに用いて他者を苦しめる人間もいます。一度限りの人生、なんとももったいないことです。それは、”生きる”ことへの姿勢ができていないからです。人はどうしてこの世に生まれ、なんのために生きるのか、死んだのち、どのような運命が待っているのか―“人生の意味と目的”を知らないからです。この世の何よりも大切な“生への真摯な姿勢”は、自分に命を与え、この世に生まれさせてくださった創造主なる神と、私たちに生きる目的を教えるために、十字架で命をお捨てくださった救い主イエス・キリストを知ったときに、初めて生まれます。

(Ⅱコリント5:15) 「また、キリストがすべての人のために死なれたのは、生きている人々が、もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方のために生きるためなのです。」

Attitude is more important than the past, than education, than money, than circumstances, than what people do or say. It is more important than appearance, giftedness, or skill.

~Charles R. Swindoll~