◆結婚と子どもの教育で心すべきこと3つ◆

1.《良き結婚は良き投資》

あなたの結婚に、これらを“投資”しなさい。

愛、時間、忍耐、忠節、親切、一貫性(言行一致)、真実、清廉、思いやり (この投資にお金は要りません。)

【解説】 これを訳しながら、私の49年間の結婚生活で、亡き妻にどれほどの投資ができたかを考えて、その少なさに言葉も出ませんでした。一つ一つの投資アイテムに、「あの時もっとこうしていれば」「あの時こんなことを言わなければ」…と、妻への申し訳なさに胸がつぶれます。星野富弘さんではありませんが、もし神様が妻をもう1年だけ生き返らせてくれたら、この9つのアイテムを、毎日心して実践させてもらえるのにと思ったことです。

まだ愛する人が残されている皆さん、そしてこれから結婚するあなた、人生は一度だけ、そして人の命はただ主のみ手の中です。どうぞ心を込めて、愛する人と共に生きてください。後悔の涙を流さないために――。

Invest in your marriage Love, Time, Patience, Loyalty, Kindness Consistency, Truth, Integrity, Compassion (no money needed).

 

2.《娘と息子に教えるべきこと》

あなたの娘には「いいえ」と言うことを教えなさい。

あなたの息子には、それを尊敬すべきことを教えなさい。

【解説】 これは男女の違いをよく踏まえたうえでの忠告で、娘と息子を入れ替えてはいけません。男女同権は、戦後かなり浸透してきたとはいっても、まだまだ女性は、性格的にも社会的にも、「いいえ、できません」と言いにくいのです。それでつい自分の意に反しても「はい」と言ってしまう制約の中に生きています。そこから、とりわけ成人して大人になったときに、社会でも結婚生活でも、人間関係でいろいろな問題が起こってきます。それを解決するには、女性の努力と勇気だけではダメです。男性の理解と受容力がマストなのです。またそれは大人になってからの付け焼き刃ではダメで、小さい頃からの教育(率先垂範!)が必要です。子どもの教育で、何が一番大切かと言ったら、この一事に尽きると言っても決して過言ではありません。

Teach your daughters to say no. Teah your boys to respect it.

 

3.《子どもの肩は頑健にあらず》

子どもの肩は、

両親の選択の重荷を負うためにつくられたのではありません。

【解説】困難な課題がある場合に、「肩にずしりとのしかかった」などと言いますね。親である方は、自分の子どもの“肩の重さ”をいつも推し量るべきです。その小さな肩に、子どもは子どもなりに、勉強のこと、友達のこと、いろいろな荷を負っているのです。そこへ親が、「子どものため」と言いながら、実は自分たちの見栄とか、自分にできなかったことの実現のために、子どもの意志を無視して選択した道を押し付けたら、子どもの肩は、どれほどの重荷を感じるでしょうか? 弱い子は、必死に負おうとして、耐えきれずに“折れて”しまうかもしれません。子どもは“親の背中を見て育つ”と言いますが、親は、“子どもの肩を見て育て”なければならないのですね。

A child’s shoulders were not built to bear the weight of their parents’ choices.

 

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