◆神から目線で人生を考える(2)◆

1.《カイザルのものはカイザルに返すべき理由》

お金には、カイザル(ローマ皇帝)か大統領(首相・有名人)の顔が書かれています。

私たちに、その価値は、せいぜい地上の支配者か、国家の盛衰ほどの、一時的なものでしかないということを思い出させるためです。

だから、カイザルのものはカイザルにお返しなさい。

~トニー・ラインク~

【解説】 なるほど、こういう視点から考えてみたことがありませんでした。この地上にある間は、この地上だけしか続かない為政者の権威に従う証しとして、税を納めるのだと、イエス様はおっしゃり、自ら見本を示されたのですね。これは、地上の権威と、天上の権威の両方に仕えるキリスト者にとって、大切な原則です。そして大切なのは、このあとの言葉、「神のものは神に返しなさい」です。私たちは、小さく、貧しい人々の必要のために用い、あるいは様々なご用にお用いいただくために神様にささげることによって、永遠の天国に宝を積むのです。

(マタイ 22:21)「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」

(マタイ6:20,21) 「自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。」

Money carries the face of a Caesar or a president to remind us its value is as temporary as world rulers and the rise and fall of nations. So give back to Caesar what is Caesar’s.

-Tony Reinke-

 

2.《リバイバルが起こらないワケ》

私はリバイバル(信仰復興)が遅れている理由を知っています。

「なぜリバイバルが遅れているのか」について、多くの本や説教で語られているからです。

~ラインハード・ボンク~

【解説】 これは痛烈な皮肉を込めたユーモアですね。物事がうまくいかないとき、原因分析をいろいろやってはみるものの、忍耐と勇気をもって何度でもトライしない限り、事態は改善しません。霊の世界でも同じことです。どんなに正確に霊的沈滞の理由を挙げ連ねても、そこに涙して祈る小さな群れがいなかったら、決してリバイバルは起こらない。あのペンテコステ―最初のリバイバルの出来事を、私たちはいつも心に刻んで、祈り続けなければならないのですね。キーワードは、「祈っていた時に、聖霊が下った」というリバイバルの大原則です。

(使徒 1:14,2:1-4) 「この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた。…五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から、激しい風が吹いて来るような響きが起こり、…みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。」

I know why revival tarries: because there's so many books and sermons that tell us why!

-Reinhard Bonnke-

 

3.《神から目線のビジョンとは?》

“ビジョン”とは、神のご臨在、ご計画、障害を乗り越えるみ力を見ることのできる能力です。

【解説】 いかがですか、この「ビジョン」の定義は? 私はこれほどすばらしい定義を聞いたことがありません。“究極のビジョン”と言っていい。ビジョンvisionには、身体的な「視覚、視力、視野」という意味の他に、精神的に「透視力、想像力、洞察力、未来像、展望」などの意味にも使いますね。ここに紹介した“ビジョン”は、見えない霊である神様を見ることのできるたまもののことです。たまものですから、自分本来のものではなく、上から与えられたものです。そのたまものをもって、神のご存在を生き生きと目の当たりに感じ、示された神のご計画に自分自身を投入し、当然予想されるさまざまな困難を克服する神様の超自然的なみ力を、すでに得たりと信じて一歩を踏み出すのです。これ、まさしく、“神の国”を先取りして生きる私たちの、“神から目線のビジョン”ではないでしょうか?

Vision is the ability to see God’s presence, plan, & power over obstacles.

【FBギャラリー】 「秋深し」(4)