◆神から目線で人生を考える(1)◆

1.《人の賞賛は要注意》

人からの賞賛は受けないようになさい。

そうすれば、彼らの批判によってつぶされずに済みます。

~ラインハード・ボンク~

【解説】 はい、賞賛の裏には批判がある。賞賛を受けようと思ったら、批判も覚悟せよということですね。ただし、人の評価に一喜一憂する生き方は、かなり非生産的で、精神衛生上も健康的とは言えません。「人を相手にせず、天を相手にせよ」と言ったのは西郷隆盛ですが、彼の言う“天”は、全世界を、そして人の心をもご支配なさる神様です。ただ神様に喜ばれる生き方をしたいと心から思います。

Don’t accept the applause of men, and you won’t be destroyed by their criticism. -Reinhard Bonnke-

 

2.《置かれたところは神の指定席》

あなたを今いるところに置かれた神の理由が何であれ、それを軽蔑したり嫌悪したりしてはなりません。

それを神様からの“贈り物”として、喜んで受け、そこでなすべきことに取り組みなさい。

~スティーヴン・ミラー~

【解説】 現代人は忍耐力が減退していると言われます。それは職業や仕事にしろ、結婚相手にしろ、教会にしろ、選択肢が増えたことの裏返しでもあるわけですが、一度アプローチして、自分の意に添わなければ、すぐに諦め、やめてしまうのです。もっとも欧米流は、自分の能力を最大の武器に、自分を強力に売り込んで職場を変え、上に登っていくのが成功者とされるのですが、そこから生み出されるのは、他を蹴落としても生き延び、出世しようとする能力・実績至上主義と、一方では、激しい競争社会のもたらす闘いに疲れ、心を病んでいく人々の増大です。その中で、人は自分自身を見失い、むなしさと孤独の中で、愛も喜びも生きる意味も知らないまま生きていくのです。

 私たちは、イエス・キリストの招きによって、そんな明日のない人生から救い出された者です。そして、そのような人々に寄り添って、信仰と希望と愛のある人生に導く務めを授かった者です。だとすれば、今あなたがいるところには、またそこでの人との出会いには、神様のご計画があるのです。あなたの意に沿うかどうかではなく、“ここは神からの特別指定席だ”と捉え直して、ここでなければできないことをやってみてはいかがですか?

Whatever the reason God has you where you are right now, do not despise it. Embrace it as a gift from Him.--Stephen Miller-

 

3.《人生の損失は永遠の尺度で計る》

キリストに在る者にとっては、この世のつかの間の人生で遭遇した一つ一つの危機や損失は、“永遠”が全て埋め合わせてくれます。天国に関する聖書の教理が、それを証明しているのです。

~トニー・ラインク~

【解説】 あなたの人生にも、ここまで生きてきた中で、つらかったこと、悲しかったこと、失ったものがきっとあるはずです。思い返すだけで、涙が出る出来事も…。私にも、人生の晩年に、大きな損失を続けて体験しました。でも、このやがて矢のように過ぎ去る人生のかなたには、愛する者と再会し、主と共にある永遠の世界が待っている。“永遠”は、地上の損失を全て埋め合わせて余りある世界です。キリストに在る者には、この宝が約束されているのです。ああ主よ、感謝します。

(Ⅰペテロ5:10) 「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。」

For those in Christ, eternity will make up for every other pinch and loss that you ever suffered in this momentary life. The biblical doctrine of heaven proves it. -Tony Reinke-