◆他者と共に生きる祝福◆

《“他者への祝福”を習慣に》

“他者を祝福する”ことを、

あなたの日々の仕事の一部になさい。

【解説】 “祝福する”blessing ブレッシングという言葉は、聖書では、創世記1:22で、神様がご自分の創られた被造物を祝福されたところから始まり、イエス様も5つのパンと2匹の魚を手に取って祝福され、ペテロの「あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのだからです。」(Iペテロ3:9)の言葉で終わっています。“祝福”は、聖書全体に満ちあふれているのです。その後、“祝福”は、聖職者が信徒に対して行う儀式の一つとなりましたが、決して特別の人が特別の場合にするものではありません。上記のペテロの言葉のように、神様を信じている人は、誰もが、誰に対してもできるのです。それは、相手の人に、神様の恵み(恩寵)があるように、霊肉共に聖められて、この世の悪から守られるように、その人を通して神のみ名があがめられるように、心から祈ることです。”祝福”は、とりなしの祈りのハイライトと言ってもいいでしょう。それを、あなたの一日の仕事の一部に加えてください。特別なことではありません。仕事は日常的に、当たり前のようになすべきもの。“他者への祝福”がその一部になったとき、あなたの仕事も聖められ、守られ、それを通して神様の栄光が現されます。他者への祝福は、あなたに返ってくるのです。神様の祝福のみ手によって――。

Make blessing others part of your work day.

 

《他者のために寄り添う1分を》

あなたの一日の中から、

“誰かのために寄り添う1分”を取り出しなさい。

まじめな話ですが、その“1分”は、

その人のうちに“永遠”にとどまるかもしれません。

【解説】 「あの人の、あの一言で救われた」「あの時、あの人がしてくれた親切、死ぬまで忘れない。だって、それで死なずに済んだんだもの。」 こんな経験をお持ちの人もいるのではないでしょうか? もちろんこの“1分”は、“永遠”の最も対極にある時間としての象徴的表現で、物理的な長さではありません。同じように、寄り添うことも、身体的にそばにいてあげることだけではありません。手紙、メール、電話、贈り物などを通し、“心で”寄り添うこともできるのです。私の話で恐縮ですが、この日々の言葉を半日かけて選び出し、翻訳し、解説を加え、祈りつつ投稿し、皆様のレスポンスにお応えするとき、私は、皆様一人一人に“心で”寄り添っているのです。

Take one minute out of your day to be there for someone. Seriously, that one minute may stay with that person forever.

 

《最高の親切とは?》

人が、人に対してできる最も大いなる親切とは、

その人を“真理”に導くことである。

~聖アウグスティヌス~

【解説】 この見出しを読むと、「さてなんだろう? 困ってるときに援助することかな。」「その人が一番してほしいことをしてあげることだろう」…と、具体的な親切の行為をいろいろ思い巡らしますが、この偉大な信仰の先達は、「最も大いなる親切とは、その人に最高にして唯一の真理であるイエス・キリストを伝え、主への信仰告白に導くことである」と宣言したのです。それを身をもって示してくださったのは、ほかならぬイエス様ご自身でした。主を信じたユダヤ人たちには、「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」(ヨハネ8:31,32)と言われ、総督ピラトに対しては、「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」と臆せずに言われました。数時間後に迫った十字架の死を前に、救い主イエスは、“今、目の前にいる私が真理なのだ”と、彼に最後の救いのチャンスを与えたのですが、ピラトは、「真理とは何か」とうそぶいて、そのチャンスを永遠に逃したのでした。

親切とは、その人を慰め、励まし、再び立ち上がる助けを与えるもの。だとするなら、その人がまことの真理を知り、心に受け入れ、主と共に生きる者に変えられることこそ、まさに永遠に至る“最高の親切”ではないでしょうか。私たちも主に倣って、「真理はあなたを自由にします。今あなたが抱えている人生の重荷や恐れから、この真理なるお方が自由にしてくださるんですよ」とお伝えして、この“最も大いなる親切”ができる者にさせていただきたいですね。

The greatest kindness one can render to any man, is leading him to truth. -St. Augustine

 

【FBギャラリー】No.77 ジョン・ガナム 「ママと一緒」