◆一度限りの人生のベスト処方箋◆

1.《呼吸のように、スマイル》

世の全ての人と、ほほえみを交わしなさい。

ほほえみは、友情と平和のシンボルなのです。

【解説】 ほほえみの美しい人は、それだけで心が安らぎますね。ひと言も交わさなくても、そこには無言の“友情と平和”が生み出されるから不思議です。もう20年近く前、母の葬儀に来てくださった当時の会社の取引先の部長が、母の遺影を見て、「こんなきれいにほほ笑んでる人は見たことがない」と言ってくださったことを、今も忘れることがありません。その遺影は、いつも私を見下ろしています。私も母にあやかって、“ほほえみの人”になりたいと思います。それはきっと、どんな悲しみや苦しみの中でも、主に在って喜ぶ生き方から自然に生まれてくるのでしょう。まるで呼吸のように――。

Share your smile with the world. It's a symbol of friendship and peace.

 

2.《“赦し橋”を渡る》

他人を赦せない人は、

天国に行くために自分自身が渡らなければならない橋を

打ち壊しています。

人は誰でも、赦されるべき存在なのです。

~ジョージ・ハーバート

【解説】 赦すことの大切さについては、これまでにも多く語られてきましたが、これは恐るべき警告ではないでしょうか? 一人でも赦せない人を残したまま地上の生涯を終えたら、自分を天国へ通してくれる“赦し橋”は、もう自分の手で破壊していて“後悔”という橋げただけしか残っていなかったというのです。天国に入る条件は、”赦し”なのだという真実に、私たちはもう一度刮目しなければなりません。

 人を赦すということは、とても難しいことです。この格言の最後の1行を直訳すると、「誰もが、赦される必要がある」となります。なぜでしょうか? それは神様が、全ての人を愛しておられるからです。全ての人が、一人の例外もなく、神様の赦しの対象なのです。その中に、私も、あなたも、あわれみによって入れていただけました。そして、あなたがあるいは今も赦せずにいる“あの人”もです。赦しの問題は、この神様の愛の視点に、そう、あのキリストの十字架の下に立たない限り、解決の道はありません。神様がお赦しになっているその人を、あなたが赦せないことがあるでしょうか?

He that cannot forgive others, breaks the bridge over which he himself must pass if he would ever reach heaven; for everyone has need to be forgiven. ~George Herbert~

 

3.《帆の向きを変える》

私には、風の向きを変えることはできない。

だが、どんな時でも目的地に着けるように、

私の帆の向きを変えることはできる。

~ジミー・ディーン~

【解説】 人生の荒波をくぐって生き抜くすべを体で知っているのは、船乗りたちかもしれません。自分の帆を固定させて、風の動きを無視して突き進んだら、あなたの「人生号」はたちまち転覆です。帆の向きを変えることは、世と妥協することではありません。神様の待つ天国という目的の港を、どんな状況下でも見失うことなく見つめながら、この世の嵐をうまくかわして進んでいくための、神様からの知恵なのです。

I can't change the direction of the wind, but I can adjust my sails to always reach my destination. ~Jimmy Dean~

  

【FBギャラリー】No.64 「夏の収穫」