◆霊の人になるために◆

1. 《過去の囚人になるなかれ》

あなた自身の“過去”の囚人になってはいけません。

それは単なる“教訓”であって、“終身刑”ではないのです。

【解説】 “終身刑”が利いていますね。一生を「過去」という暗い牢獄で過ごすことです。そこには、夢も、希望も、生きる喜びもありません。「過去」の中に閉じ込められた悲しみ、恨み、怒り、悔恨…は、全てイエス様のもとに差し出して、一歩前に踏み出すことです。

Never be a prisoner of your own past. It was just a lesson, not a life

sentence.

 

2. 《シンプル・イズ・ベスト》

持ち物をより少なくするのは、すばらしいことです。

所有願望をより少なくすることは、さらに良いことです。

【解説】 このいずれにも、このサイトのタイトルでもある、「霊の人になるために」を加えたいですね。この世のものは全て過ぎ去ります。神様と一つにされたあなたの魂だけが、永遠に生きるのです。

Owning less is great. Wanting less is even better.

 

3. 《ほほ笑みの奥を知る人に》

傷ついた心を隠すのに必要なのは、偽りの美しいほほ笑みである。

そうすれば、あなたが本当はどれほど打ちひしがれているか、人は決して気づかない。

~ロビン・ウィリアムズ

【解説】これほど悲しい言葉を読んだことがありません。こう言い残して、あの人懐こいほほ笑みをもって、スクリーンを通して多くの人に心の優しさと、生きる勇気を与えてくれたロビン・ウィリアムズは、自らの命を絶ったのです。これは彼の遺書みたいなものです。彼が、その深い悲しみを、神様の前にありのままにさらけ出していたら…。人の美しいほほ笑みを見たら、その心の奥にあるものに、「あるいは…」と思いを致して、祈れる者になりたいです。あなたの開かれた心が、その人の心を開くのです。時として、その人を死から救うかもしれないのです。

All it takes is a beautiful fake smile to hide an injured soul and they will never notice how broken you really are. – Robin Williams

 

4.《自分の正体は何者か?》

私たちは、霊的な体験を持つ人間という存在ではない。人間としての体験を持つ霊的な存在なのだ。

~ピエール・テイヤール・ド・シャルダン

【解説】さすが聖職者(20世紀フランスのカトリック司祭)、この言葉は聖書的真理です。本来の私たち一人一人は霊(魂)であり、受胎した時に、“人間”という体を備えられ、死ぬことによって、また元の霊に帰ります。そしてかの日に、再び霊の体によみがえって、永遠に主と共に生きるのです。ですから、上記②とも関わりますが、今生きているのはいわば“仮の姿”、私たちはこの人間としてのあらゆる体験を感謝しながらも、常に永遠の視野に立って、それが全てではなく移りゆくもの、やがてなくなるものであることを忘れてはならないのですね。

We are not human beings having a spriritual experience. We are spiritual beings having a human experience. – Pierre Teilhard de Chardin