◆他人(ひと)と自分について考える3つのこと◆

1.《先の世代への敬意》

私たちは誰もが、自分より先の世代の人々に、深甚なる敬意を持たなければなりません。

彼らが道をしっかりと固めてくれたので、私たちは今日のように生きていけるからです。

【解説】 この「先の世代」の人々には、すでに世を去った人々はもちろん、現存の人々も含みます。亡くなった方々には、感謝の気持ちを持つことですが、まだ生きている方々には、まだ言葉と好意をもって、深い感謝を表す道が残されています。日本は今、急激に高齢化が進んでいますが、それと共に、心身が衰えていかれる方が、あなたの周り、ご家族の中にもいらっしゃるでしょう。介護の重荷も増してくると思います。そんな中で、この敬意を保ち続けるのは、現実にはなかなか難しいことです。妻と私が、“アメリカのお母さん”と呼んで親しくさせていただいたクリスチャン婦人がいました。ご主人は引退牧師でしたが、晩年の十数年、パーキンソン病を患って車椅子の生活でした。ご主人が亡くなるまで、彼女の心身の負担は大きなものでしたが、実にかいがいしく介護しておられました。私が「大変ですね」と言うと、彼女は「夫は元気な時、私をとても愛し、尽くしてくれたの。そのいい思い出があるからできるのよ」と答えました。「この人のおかげで…」という感謝を一つ一つ数えて、それをささやかなお返しの力にする。そこに大切な答えがあるような気がします。

We should all have a deep sense of respect for the generations before us, they paved the way so that we could live as we do.

 

2.《友を選ぶ知恵を》

知性的な人は、普通の人よりも、友が少ない傾向があります。賢くなればなるほど、“選択力”も増すのです。

~ニコラ・テスラ~

【解説】 私はFBを始めて8年になりますが、これまで多くの良き友に出会いました。中にはFBの“有難迷惑機能”で、知らない間にどっと3,000人近くの友ができたこともあり、5,000人のリミットに少しずつ向かっているところですが、本当に心を許せる、同じ目的をもって苦労を共にできる友となったら、かろうじて二けたというところでしょう。良き友を選ぶ真の知恵も、聖書から与えられたいものです。

(箴言 17:17) 「友はどんなときにも愛するものだ。兄弟は苦しみを分け合うために生まれる。」

Intelligent people tend to have less friends than the average person. The smarter you are, the more selective you become. – Nikola Tesla

 

3. 《独身ですが、何か?》

誰かがある日、「独身者は、常に孤独だからイヤだね」と言った。私は彼に「それは違うよ」と答えた。私は独身だが、孤独を感じたことはない。私は“自分を連れて”外へ食べに行くし、自分で着るものを買う。私は大いに意義ある時間を独りで過ごす。君がひとたび、自分の身の処し方を身に着けたら、パートナーの有無は一つの“選択肢”であって、“必要”ではなくなるんだよ。

~キアヌ―・リーヴズ~

Someone told me the other day that he felt bad for single people because they are lonely all the time. I told him that’s not true I’m single and I don’t feel lonely. I take myself out to eat, buy myself clothes. I have great times by myself. Once you know how to take care of yourself company becomes an option and not a necessity. – Keanu Reeves

【解説】 これは、独身者の、決して負け惜しみではない正論でしょう。生涯独身を通したパウロも、独身を決して否定していないどころか、勧めてさえいます(1コリント7:7、8)。大切なのは、独身であっても、家庭を持っても、それを通して“主を喜ばせる生活をする”ということです。私は神様の召しにしたがって、亡き妻と結婚し、約半世紀にわたる幸せな結婚生活を送ったのち、全く思いがけないことでしたが、49年ぶりに独身生活に戻りました。大切な伴侶を失った代わりに、結婚生活に伴うさまざまな制約からは解放されました。でもそれで自由になったとか、楽になったなどとは決して思いません。独りになって3か月、私は、愛する妻を天にお引き上げになった神様のみ心を考え続けてきました。そして今やっと、神様の内なるみ声が静かに心に響いてきたのです。「あなたは、私が備えたこの新しい独身の生き方を通して、全て自分に対してのみ責任を負い、よく自分の身を処し、より私のミニストリーのために献身せよ」と――。独身であれ、結婚であれ、主のみ心は、置かれたところで今の召しに忠実に応えていくことです。神のなさることは、どんなときにも最善であることを信じて――。