1. 《45年の探求の結論=少しの優しさ》
45年にもわたる情報収集と研究の結果、私が人々に伝えることのできるベストアドバイス(最善最高の忠告)が、「お互い、もう少し優しくありなさい」であるとは、いささか当惑させられることだ。
~アドラス・ハックスリー(20世紀イギリスの小説家、評論家)
【解説】 人生の真理を極めるために彼が費やした、なんと大変な時間と労力! その結果やっとつかんだ真理の、なんという単純さ! 彼ならずとも、これは当惑しますね。「なんだ、こんなものだったか」と――。でもこれは、それほど単純、容易であるゆえに、実はなかなかできないことなのですね。これを妨げているのは、人間の自己中心性です。妻の召天記念証し集でも触れましたが、妻を天に送ってからの3か月、私は「ああ、なぜもっと優しくしてあげられなかったのだろう。なぜありのままで受け容れてあげられなかったのか。いろいろ細かく注意したことなど、全く取るに足らないことだったのに。愛が足りなかった…」と、涙ながらの悔い改めの日々でした。あなたもどうぞ、この最も易しくて、最も難しいことに、“我が人生最大の課題”と心して取り組んでください。あなたの小さな優しさを感謝して受け止めてくれる人が、目の前にいるうちに――。
It's a little embarrassing that after 45 yers of research and study, the best advice I can give people is to be a little kinder to each other. - Aldous Huxley
2. 《教育が教えてくれないこと=自己愛》
長年にわたる教育を受けたにもかかわらず、
いまだかつて誰も、
どのように自分を愛するのか、そしてなぜそれが大切なのかを
教えてくれた人はいなかった。
【解説】 学校教育は、知識を教えます。卒業してからも、私たちはいろいろな知識を貪欲に吸収していきます。でもその中で最も欠けているもの、決して教えてくれないものは、「自分を愛する」ということです。何ができるとかできないとか、性格が明るいとか暗いとか、そんなことは一切関わりなく、この世界にたった一人しかいない“自分”という存在をいとおしみ、優しくしてあげること。この大切さを子どもたちが知っていたら、いえ、大人になってからでもいい、心から分かったら、生きることに絶望して自ら命を絶つ悲劇はなくなるはずです。そして、自分を愛するからこそ、人にも優しく、親切にしてあげることができるようになるはずです。いじめ、ネグレクト、DV、それらは全て、人を愛することの根源である自分自身を愛せず、憎んでいるからなのです。
なぜ自分を愛することがそれほどに大切で、必要なのか? それは、人間をお創りになった方が、その一人であるあなたを心底愛しておられるからです。あなたの命をかけがえのないほど高価なものとし、それを罪の滅びから買い戻すために、ご自分の命を捨てるほどに、いとおしんでおられるからです。それを伝えるのは、その愛を身をもって知った、私たちの務めです。
(イザヤ 43:4)
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」
So many years of education yet nobody ever taught us how to love ourselves and why it’s so important.
3. 《全ての人には“傷”がある》
あなたの出会う人は、誰であれ、
あなたの知らない戦いを闘っているのです。
優しくしておあげなさい。
どんなときでも――。
【解説】 人の心は誰にも見えません。あなたに示す精いっぱいのほほえみの陰で、その人がどれほどの涙を流しているか、どれほど不安におびえているか、あなたには分かりません。それでつい、きつい言葉で、相手の非を責め、こちらの正当性を主張し、当然のようになすべきことを要求します。相手の心が見えないからこそ、何かを話す前に、「この人は今、泣いているかもしれない。心が痛み、苦しんでいるかもしれない」という、ほんの少しの想像力を働かせましょう。そして、たとえ100パーセント自分の言うことは正しいと思っても、“優しく”それを伝えましょう。それがイエス様のやり方です。イエス様を信じた全ての人は、主の優しいひと言に心を開いて、主のもとにひざまずいたのです。
Everyone you meet is fighting a battle you know nothing about. Be kind. Always.
【FBギャラリー】No.45 ボブ・バイアリー 「内緒話」
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