◆人生の知恵に満ちた7つの言葉◆

1.かつて私たちを世話してくれた方をお世話できることは、最も大いなる誉れの一つです。

【解説】 人にはいろいろな光栄や栄誉がありますが、それは自分の功績に対するものであってはなりません。私たちにとっての光栄は、長年にわたって受けたご恩に報いることです。お世話をするのではなく、させていただくのです。そしてそれは、神様の尽きせぬ恵みに対する私たちの献身の“型”でもあることをしかと覚えましょう。

To care for those who once cared for us is one of the highest honors.

 

2.罪びとは、自分と違うやり方で罪を犯すと言って、他の罪びとを裁くのです。

【解説】 ハハハ、これ、まじめな真実であると共に、笑えるユーモアですよ。シーンで想像するなら、泥棒が、もう一人の泥棒に、「お前、なんで盗みに入るのに、いちいち靴を脱ぐんだよ。土足でいいんだ。寸暇を惜しんで盗らなきゃダメだろうが!」と文句を言うようなものです。ダメな盗み方にケチをつけて、同じ窃盗罪を犯していることは棚に上げています。ことほどさように、私たちは、神様の前では同じ自己中心の罪びとであることを忘れて、自分と同じようにしない人を無意識に裁いているということを、いつも自戒したいものですね。

Sinners judge sinners for sinning differently.

3.

難題は、人生を面白いものにし、それに打ち勝つことは、人生を意味あるものにします。

Challenges are what make life interesting and overcoming them is what makes life meaningful.

 

4.私たちが、やるのを最も恐れることは、たいてい私たちが最もやる必要のあることです。

【解説】 痛いところを衝かれますね。しなければならないと分かっていること、それをするには時間的、労力的、経済的負担と犠牲が伴うと知っていることだから、やるのが怖いのですね。そんなときは、成し終えたときの喜び、すがすがしさ、そのあとの生活の快適さを目いっぱいイメージして…やるっきゃありません!

What we fear doing most is usually what we most need to do.

 

5.神様が「水の上に足を踏み出しなさい」と言われるときは、舟にとどまっていてはいけません。

【解説】 これは、もう言わずもがな、マタイ14:22-34のペテロのモチーフですね。ここで求められる勇気は、上記3、4にも通じます。この5で大切なのは、「踏み出せ」と言われるお方は、前方でみ手を広げて待っておられることを忘れない、ということです。倒れたり、おぼれたりしかかったら、とっさに手を差し伸べてくださるのです。それを信じ、ゆだねて一歩を踏み出すことです。

Don’t stay in the boat when God’s calling you to step out on the water.

 

6.精神的に、身体的に、霊的に成長した人は、“成長は安寧の中には見いだせない”ということをよく知っています。

【解説】 これは真理ですね。あなたはご自分の信仰は成長していると思いますか? “う~ん、そんなには…”と思う人は、特に大きな問題も課題や重荷もなく、かなり安楽な信仰生活を送っているのではありませんか? 人は生みの苦しみと、失った悲しみを通して、一歩上に登れるのです。信仰の高嶺に近づけるのです。聖書の中には、アブラハム、モーセ、エリヤ、ヨブ、ペテロ、パウロ、…誰一人として、安寧の中で信仰の成長を遂げた人はいません。3、4、5そしてこの6と読み進めて、何か心の中で促すものがあったら、それを神様に打ち明けて、新たな成長への一歩を踏み出されますように。身体的成長はさておき、主に在る私たちが精神的、霊的成長を遂げるのに年齢制限は一切ありません。上に登れないときは、深く深く道の奥を探ればいいのです。キリストの光を求めて――。

Anyone who has grown mentally, physically or spriritually knows that growth is not found in comfort.

 

7.私は幸運とか魔力とかは信じません。私は神様と、そのお恵みを信じます。

【解説】 これが、今日の7つの言葉の結論です。これはある意味、次の伝道者の書(コヘレテの言葉)の結びの言葉にも通じます。

(伝道者の書12:13) 「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」

今日の後半3-6では、上を目指してチャレンジしよう、一歩踏み出そうと勧められましたが、私たちの全てを知り、最善にコントロールしてくださるのは神様です。それを忘れてなされる努力には、己の力に頼ろうとする律法主義への危険性がいつも潜んでいます。私たちが信仰によってなす全てのことの上には、常に神様がおられる。この「神を信じ、神を畏れ、その命令を守る」こと。そして全ての業は、「神様の恵みと祝福」があってこそ行うことができるのだということを、私たちは、片時も忘れてはならないのですね。栄光神のみにあれ。ソリ・デオ・グロリアです。

I don’t believe in luck or magic. I believe in God and His blessings.