◆信仰を生活に生かすための5つのキモ◆

1. 《教会生活を大切に》 “偽善者がいるから”という理由で教会に行かないのは、“体型の崩れた人間がいるから”と言ってジムに行かないのと同じである。

【解説】 これ、単純に笑えますね。でも、私たちが教会に行きたくないと思うときは、よく考えれば、まさにこの“笑える”理由からのことがあるのです。教会に行かない理由を挙げだしたら、ごまんとあるでしょう。でもそこに共通しているのは、“外から批判”です。自分を教会の外において、批判的な目で、教会に来ている人たちを見ているのです。そこに欠けているのは、“教会はキリストの体であり、自分もその肢体の一部なのだ”という、大切な聖書の真理です。神の教会と言えども、“完全無欠”な人は、この地上にはただの一人もいないのです。あなたや私に必要なのは、“内から目線”です。キリストの体の内側から、しかもまず自分の心の内側に、「私はどうなの?」と問い、そこで神様に示されたら、「なら自分はどうすればいいの?」と問うてみること。私たちが目指す、たとえ“不完全”でも”健全な”教会は、そこからしかつくり上げることはできないのです。

(エペソ1:23)

「教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。」

(ヘブル10:25)

「ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。」

Not going to church because of hypocrites is like not going to the gym because of out of shape people.

 

2. 《嫉妬心の根を断て》 

“嫉妬”は、

自分自身の恵みではなく、

他者の恵みを数えるところから生まれる。

【解説】 これは至言ですね。「なるほど、そうだ!」と思われた方は(まず私を筆頭に!)、一日に一度は、そしてこの嫉妬心に捉われそうになる都度、聖歌604♬「望みも消えゆくまでに」を口ずさみ、詩篇103:2を声に出して唱えませんか?

(詩篇 103:2)

「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」

Jealousy comes from counting others’ blessings instead of our own.

 

3. 《生活規準は“恵み”か、“完全”か》

私は、自分自身を、“完全”の規準ではなく、“恵み”の規準のもとにとどめ続ける。

【解説】 これは、全てのクリスチャンが、神と人の前になすべき大宣言ですね。“完全”は、限りなき“自己志向”であり、己の力によって上を目指す、信仰を装った“自己鍛錬”であり、悪しき“律法主義”です。“恵み”は、絶えずキリストの十字架のもとに自我を明け渡し、上よりの恵みの力によって生かされていく道です。ここで間違えてならないのは、イエス様は、確かに「あなたがたは、天の父が完全なように、完全でありなさい」と言われましたが(マタイ5:48)、それは「心の貧しい者は幸いである」という山上の教えの文脈の中で言われたもので、キリストが、父なる神のみ心に従ってなされた良き業を私たちも行えるように、心を貧しくし、へりくだって、主のみ力に寄りすがりなさいということで、己の力に依り頼む“肉の完全”とは、似て非なるものだということです。この大宣言、しっかりと心に刻んでくださいね。信仰生活のあらゆる祝福は、この一事にあるのですから――。

I will hold myself to a standard of Grace not Perfection.

 

4. 《思い煩わない秘訣とは?》

どんなことにも思い煩わないただ一つの道は、

全てのことについて祈ることです。

【解説】 この原語にも、簡にして妙を得た言葉の修辞があります。nothing ナッシング(どんなこと)とeverythingエヴリシング(全てのこと)の対比です。誰もが経験していることですが、“思い煩い”に目を向けて、それをなくそうなくそうと思っても、決してなくなりません。むしろ、また新たな思い煩いが浮かんできます。“悪しきもの”から解放されるには、目を“良きもの”に転じるしかないのです。それが唯一の道、“祈り”です。

(ピリピ 4:6)

「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」

The only way to worry about nothing is to pray about everything.

 

5. 《一日はこのように始める》

今日、神に感謝した事柄だけを胸に

明日の朝、目覚めたとしたら、

どんなだろう…?

【解説】 ほんとに、このような目覚めを毎朝迎えられたら、どんなにすばらしいことでしょう! まず、そんな自分を想像してください。そして、そうなれるように神様にお願いするのです。そのためになすべきことは、今日の一日を、感謝で終えられるように、大切に生きることです。明日の祝福の目覚めのために、今日を恵みのうちに生きるのです。これがクリスチャンの“祝福のライフスタイル”です。どうぞ今晩、そして明日の夜も、そして願わくは地上を去るその日まで、“この日の恵み”を数えつつ眠りに就かれますように――。

What if you woke up tomorrow with only the things you thanked God for today? 

 

【FBギャラリー】 ジム・デイリー 「追憶 - ママの聖書物語」