◆ある祈り キリストの心を求めて◆

ああ神様、お与えください――

純粋で、泉のように澄み切った幼子の心を。

決して悲しみをとどめたままにしない単純な心を。

自らを与えることを主の誉れとし、あわれみあふれる柔らかな心を。

決して受けた良きことを忘れず、

悪しきことに恨みを抱かない誠実で寛大な心を。

いかなる見返りも求めずに人を愛し、

いかなる恩知らずにも心を損なわれず、

いかなる無関心にも疲れを覚えない

おおらかで不屈の心を。

イエスの愛に貫かれた心を。

この願いは、天においてのみ満たされることを信じつつ…

ああ主なる神よ、あなたの愛するみ子の思いと心をお与えください。

―フランスのある祈り—

 

【解説】 世に何十、何百という優れた祈りがありますが、高きに過ぎず、深きに過ぎず、“自らの祈り”として繰り返し口に唱えたい祈りは、それほど多くはありません。私にとっては、この祈りはその一つですが、あなたにはいかがですか? これは、あのアッシジのフランチェスコの平和の祈りにも、マザー・テレサの祈りにも通じることですが、そこに相通ずるのは、“イエス様の心を私の心とさせてください”という切なる願いでしょう。この一つ一つの求めは、主イエス・キリストが、その地上の生涯において、そして今も天で、言葉と行いにおいてお現しになっておられることだからです。

 

Grant me, O God,

The heart of a child, pure and transparent as a spring;

A simple heart, which never harbors sorrows;

a heart glorious in self-giving, Tender in compassion;

A heart faithful and generous, which will never forget any good, or bear a grudge for any evil.

Make me a heart gentle and humble, Loving without asking any returns, Large-hearted and undauntable, which no ingratitude

can sour; and no indifference can weary.

A heart penetrated by the love of Jesus.

Whose desire will only be satisfied in Heaven.

Grant me, O Lord, the mind and heart of thy dear Son.

A French Prayer