◆より身近に神を知るための6か条◆

1.《相手が神なら傷つけていいのですか?》 

私たちの社会は、他人(ひと)を傷つける可能性のあるものは、なんとしても避けようと躍起になる。相手が誰であれ、“神”以外の人なら――。~ビリー・グラハム~

【解説】これは、故ビリー・グラハム博士の、現代人への痛切な皮肉ですね。いつの世もそうであったかもしれませんが、とりわけ現代人は、小さな子どもから大人まで、相手の内面に深入りせず、自分にもしっかり境界線を設けて、表面的な人間関係の中に生きています。ひたすら人を傷つけないように、自分が傷つかないように、全神経を使っているのです。けれど、“神様”に対しては、「神なんかいない。この科学万能の時代に、そんな目に見えないものを信じてどうする? 神なんて、弱い者がすがるために、頭の中で考えた便利な虚像だよ」と不信仰を公言し、創造者を傷つけ、おとしめているのです。まさにそこから、あらゆる社会問題、人間関係の破れが生じていることにも気づかずに――。

Our society strives to avoid any possibility of offending anyone except God. – Billy Graham

 

2.《人生の嵐にも目的が》

神様は、ただあなたをぬかるみの中に打ち倒すために、“嵐”の中を通らせるのではありません。時として、神様は嵐を鎮められます(calmカーム)。でも時として、神は嵐をたけり狂わせ、ご自身の子どもたちを落ち着かせて(calmカーム)くださるのです。

【解説】 これを読むと、私たちはあのガリラヤ湖の嵐の中での、イエス様と弟子たちを思い起こしますね。あの時、主は嵐が起こるのをお許しになりました。それは舟が沈みそうになるほど激しいもので、嵐には慣れているはずの弟子たちでさえ恐怖に襲われました。その弟子たちの不信仰を叱られた主は、ひと声で嵐を鎮められたのです(マルコ4:35-41)。♬人生の海の嵐に、わたしたちも時として揉まれますが、私たちは、”この嵐にも、きっと神様の目的がある。そしてどんなにたけり狂っても、主が一緒にいてくださり、必ず鎮めてくださるのだ”という信仰をもって、この嵐を通り抜けましょう。

God didn’t bring you through the storm just to drop you in a puddle. Sometimes God calms the storm… Sometimes He lets the storm rage and calms His child.

 

3.《問題の修復には、ダクトテープか、それとも釘か?》

人は、問題を“ダクトテープ”で修復しようとします。

神様は、それを“釘”でなさったのです。

【解説】 この短い文章を読んで、「そうなんだ!」とすぐ分かった人は、神様の救いのみ業をよく分かっている人です。「ダクト(配管)テープ」、強力な粘着力を持つシルバーグレーのクロステープで、読んで字のごとく、配管工事や家屋の修繕に用いられます。しかし神様は、その代わりに「釘」を用いられました。それも、最も痛みを伴う方法で、2本(あるいは両足を重ねて貫いた1本を加えて3本)の太い釘で――。この文章は、もちろん分かりやすい例えで、“ダクトテープ”は、いろいろな学習、精神修業など、人間関係の“破れ”を修復するために効果のありそうな、様々な人間的手段を指します。でも、それは根本的な解決にはなりません。どこかからまたも水は漏れ、遂には破綻をきたします。なぜでしょうか? 人の全ての問題の根底には、自己中心の”罪”が潜んでいるからです。それを解決するためには、罪のない神のみ子が、私たちの代わりに、十字架に釘づけられて、私たちの罪を負ってくださらなければならなかったのです。「私の、この問題の解決には、あの“釘”が要る。み子と共に、私もこの自我を、十字架に釘づけなければならないのだ!」――私たちは、一人の例外もなく、そのことに気づかなければなりません。

(ガラテヤ2:20) 「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。

Men try to fix problems with duct tape. God did it with nails.

 

4.《自分の手に負えないことで、ストレスを負うな》

私は、自分がコントロールすることも変えることもできないことで、自分にストレスを抱え込むことはしません。神様は、私たちの手に負えるものを、お与えになるのではありません。私たちが、与えられたものをうまく取り扱うために、助けてくださるのです。

【解説】 土台自分にはどうすることもできないと分かっていることを、「なんとかしなきゃ」と、あれこれ思い悩んでストレスになってしまう。その愚かさを表す格好の言葉は、“愚の骨頂”ですが、そうと知りつついつの間にか抱え込んで要らざる苦しみを味わうのが、人間の弱さです。それは、自分に重荷を抱え込むところに原因があります。重荷を下ろす相手を間違えているのです。神に頼りなさい。神様は、時として、途方もなく大きな課題をお与えになることがありますが、そのときには、「さあ、あなたを助けてあげる。だからあなたに、これを与えたのだ」とおっしゃるみ声を、決して聞き逃してはなりません。

(マタイ 11:28-30) 「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」

I will not stress myself out about things I can’t control or change. God doesn’t give us what we can handle, God helps us handle what we are given.

 

5.《お金も時間も未来も約束できないものを》

“お金”は言います。「私を得なさい。他はみんな忘れちゃうこと。」

“時間”は言います。「遅れないでついてきなさい。他はみんな忘れちゃうこと。」

“未来”は言います。「私をモノにしたきゃ、死ぬ気で頑張りなさい。他はみんな忘れちゃうこと。」

神様は、単純明快にこう言われます。「ただ私をいつも覚えていなさい。あなたに全てを与えるから。」

【解説】 “ただいつも神様を覚えている”。これは、言葉を変えれば、この世の全ての成功のカギと思われるものより先に、いつも“神様を第一にする”ということです。そのときに約束された主のみ言葉を聞きましょう。

(マタイ 6:33) 「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」

Money says: Earn me, forget everything. Time says: Follow me, forget everything. Future says: Struggle for me, forget everything. God simply says: Just remember me, I’ll give you everything.

 

6.《あなたの創り主からのメッセージを聞こう》

私はここにいる。

私はあなたを愛している。

もしあなたが一晩中起きて泣かなければいけないようなときも、私はうろたえない。私があなたと共にいる。あなたがしたことで、私の愛を失ってしまうことなど、何一つないのだ。

私は、あなたが死ぬまで、あなたを守る。あなたが死んだあとでさえ、私はあなたを守ってあげる。

私は、“鬱(うつ)”よりも強い。私は、“孤独”よりも勇敢だ。そして誰も私を“疲労困憊”させることなどできないのだよ。

~神より~

【解説】 私たちが、“より身近に”神様を知ることができるように、作者は思いっきり人間的に、神様のメッセージを語らせました。でもこれは、決して作者の想像の産物ではありません。これは、聖書全体を深く読み込んで、み霊の導きのもとに生み出されたメッセージ、創造者からの“愛のメッセージ”なのです。よかったら、次のみ言葉を読んだあとで、もう一度、”あなたへの”メッセージとして、声に出した読んでみませんか?

(イザヤ 43:4,46:4) 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。…あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う。わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。わたしは背負って、救い出そう。」

(ヨハネ 15:9) 「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。」

I’m here. I love you. I don’t care if you need to stay up crying all night long. I will stay with you. There’s nothing you can ever do to lose my love. I will protect you until you die, and after your death I will still protect you. I am stronger than depression and I am braver than loneliness and nothing will ever exhaust me. – God