◆受験生を持つ親たちへの手紙◆

FBフレンドのサリーさんから、次の投稿の翻訳を頼まれました。日本の受験生の保護者の方々にも、大切なメッセージですので、私もシェアします。お読みになって、心当たりのお友達がいたら、皆さんもシェアしてあげてください。(こんな校長先生を持った学校の受験生、またご両親は幸せですね。)

----------------------------------------------------------------------------

シンガポールの学校の校長先生が、受験の前に、受験生の親たちにこの手紙を送りました。

 

親愛なるご両親へ。

あなたのお子様の受験が間もなく始まります。お子様がうまくいくように、どなたも本当にご心配なさっていることはお察しいたします。

けれども、どうぞ覚えておいてください。受験会場に座っている学生たちの中には、“芸術家”がおり、その人には数学を理解する必要はありません。“起業家”もおり、その人には、歴史とか英文学などはどうでもいいのです。“音楽家”もおり、その人にとって化学の点数などは重要ではありません。“運動選手”もいますが、その人の身体的(フィジカル)適合性は、物理学(フィジックス)より大切なのです。もしお子様が、最高点を取られたら、それはすばらしいことです! でも、ご子息やお嬢様がそうでなかったとしても、どうか彼らから自信と尊厳を取り上げないでください。彼らに、「大丈夫、たかが受験じゃないか」と言ってあげてください。彼らは、人生でもっと大きなことに適しているのです。「受験の結果がどうであろうと、あなたを愛している。そして決して裁いたりしない」と、彼らに伝えてあげてください。

どうか、そのようにしてあげてください。そしてそうなさったら、あなたのお子様が、“世界を征服する”のを見ていてください。ただ一度の受験で、あるいは低い点数で、彼らの夢や才能を奪い去らせてはなりません。そしてどうか、世の中で、医者やエンジニアだけが幸せな人たちだなどとはお考えにならないでください。

 

敬意を込めて。