◆真に賢く生きるための7か条◆

1. 《どんなときも正しいことを》

正しい側に立ちなさい。たとえそれが、“孤立”であったとしても。

【解説】 私たちは、人間的には正しいことのために“孤立”することがあります。けれどもキリスト者に孤立はありません。共に傍らに立ってくださる方がおられるからです。

Stand for what is right. Even if it means standing alone.

 

2. 《真の理解力とは》

“理解力”とは、全てのことを、疑うことなく知っていることではありません。それは、自分が知っていると思う全てのことについて、“疑問を持つ能力”のことを言うのです。

【解説】 幼子のように、素直に信じることは大切ですが、一方で、自分の信じていることについて、何も考えず、疑問を持たなければ、私たちの信仰も思索も深まることはありません。それどころか、それは“盲信”に陥る危険があります。私たちの思考は、決して“停止”させてはなりません。絶えず聖霊の光の下で、自らの信仰を、そして教会の在り方を考えていくところに、キリスト者の真の“知性”は育まれていくのです。

Intelligence is not about knowing everything without question. It is the ability to question everything you think you know.

 

3. 《議論をなさい》

“議論”が失われるところでは、“中傷”が、敗者たちの手段になる。

【解説】 あくまでも争うことなく、相手の立場・考え方を尊重しつつ、物事を“議論”で解決していくことです。そのとき、少数意見は最大に尊重しなければなりません。これがなされず、強引に数で押し切ろうとしたり、権力者のパワーハラスメントで物事を決めようとしたりするとき、敗れた人々に残された手段は、陰に回っての“中傷”しかありません。サタンはその時を待っています。そのとき、神の教会といえども、分派・分裂の危機にさらされていることを、私たちは賢く悟らなければなりません。

When the debate is lost, slander becomes the tool of the losers.

 

4. 《ただし無駄な論争は避けよう》

【解説】 はい、これは、下のイラストで、ちょっと考えさせてから、笑わせてくれるジョークです。(お分かりですね? この賢者は、自分の信念を実行して、愚者との論争を避けたのです!)

What is the secret to eternal happiness? To not argue with fools. I disagree. Yes, you are right.

 

5. 《“静かなる強さ”を求めよう》

“声高(こわだか)”が強くて、“静かな物言い”が弱いなどとは、決して思わないでください。

【解説】 そう思うとしたら、それは大いなる、そして危険極まりない誤解です。問題は、そう誤解している人が、政治の世界にも、地域の中にも、そして時には教会にも、大勢いるということです! これは、上記3を実行するときの“鉄則”として、いつも心にとどめておきましょう。

Never assume that loud is strong and quiet is weak.

 

6. 《愚かさを死者に例えれば…》

人が死ぬとき、その人は自分が死んでいることはもはや知りません。その痛みは、他の人々が感じるのです。同じことは、“愚かな人”の場合にも起こります。

【解説】 これは言わずもがな。1行目をこうはめ代えて読んでください。「人が愚かなとき~」「自分が愚かなことを~」。言えてますね? これはまじめさを装った高尚なユーモアで、後段で思わずクスリと笑ってしまいますが、願わくは、自分が、知らずに他者の心を痛めている愚か者とならないよう、神様に祈らなければなりませんね。

When you’re dead, you don’t know you’re dead. The pain is felt by others. The same thing happens when you’re stupid.

 

7. 《己の心を制する者こそ》

私は言っておこう。

あなた自身の心ほど、あなたを煩わせるものは、この世には存在しない。

実際のところ、

他者があなたを煩わせているように見えても、それは他者ではない。

あなたを煩わせるのは、あなた自身の心なのだ。

~ダライ・ラマ~

【解説】 20世紀の生んだ賢人の一人、ダライ・ラマの言葉は、傾聴に値しますね。この思い煩いに満ちた心をコントロールできるのは、“内なる聖霊”しかありません。真の賢さとは、知識の多さではなく、己の心を正しくコントロールできる知恵を持つことです。そのためには、このお方、ご聖霊にあなたの心をいつもご支配いただくことしかありません。これが、“真の賢さへの究極の道”なのです。

(ヨハネ14:1,16,17) 「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。…わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の御霊です。」

Nothing in the world can bother you as much as your own mind, I tell you. In fact, others seem to be bothering you, but it is not others. It is your own mind. – Dalai Lama