◆他者に寄り添う祝福を得るための5か条◆

1. 《愛を感じる美しさ》

愛を表すことは、美しいことです。

けれど、愛を感じることは、

それよりはるかに美しいことです。

【解説】 本来、「美しさ」は「愛」と結びつくとき、最高の輝きを増します。そして、愛を表せるためには、他者のどんなにささやかな言葉や行為にも、“愛の美しさ”を感じる心を持たなければなりません。愛を受けることに不感症な人は、愛を与えることにも不感症になります。

It is beautiful to express love and even more beautiful to feel it.

 

2. 《他者の祝福を喜ぶ》

もし祝福された人生を送りたいなら、

他者の祝福を見て喜ぶ心を持たなければなりません。

~ブライアント・マッギル

【解説】 原語のprosperは、「繁栄する。富や利益を得る。事業などに成功する」という意味ですが、信仰的に「祝福された人生を送る」と訳してみました。自己中心の罪の心の内には、“妬み、やつかみ、恨み”などのどす黒い感情が渦巻いています。イエス様が十字架の上で身代わりに死んでくださったときに、私たちはそれらの罪からも救われ、解放されました。他者の祝福を我がことのように喜ぶ人には、望まぬ先から、次々に祝福が舞い込んできます。それは、神様からの“贈り物”なのです。

If you want to prosper, you must delight in seeing others prosper.

– Bryant McGill

 

3. 《一人を助けることの重さ》

一人の人を助けることで、

全世界を変えることはないかもしれません。

けれど、それは、一人の人のために、

世界を変えることになるのです。

【解説】 後段の「世界」は、その“救われた人の世界”です。その人の生きている世界は、相も変わらず厳しく、苦しく、つらいかもしれない。でも、その暗闇の中で、あなたが差し出した愛の手を知った人の“心”は変わります。そのとき、その人の世界が―“生き方”が変わるのです。

Helping one person might not change the whole world, but it could change the world for one person.

 

4. 《気遣い: 私にもできること》

誰かの人生に良い変化をもたらすために、あなたは、際立った才気を持つことも、金持ちであることも、美しくあることも、完全であることも要りません。

あなたはただ、その人を“心にかける”だけでいいのです。

~マンディー・ヘイル~

【解説】 「心にかける care」とは、文字どおり、“ケア”することです。その人に、常に関心を持ち、配慮し、必要なら注意し、お世話をし、守ること。これらをひと言で表せば、その人を「愛すること」です。そして最高の気遣いは、絶えずその人を“祈り”に覚えることであることを、どうぞお忘れなく。

To make a difference in someone’s life you don’t have to be brilliant, rich, beautiful, or perfect. You just have to care. – Mandy Hale

 

5.《恵みと安楽をシェアする美しさ》

他の人々に恵みと安楽をもたらす美しさに己を明け渡すとき、

あなたの人生もまた、

恵みと安楽のうちに生きるものとなります。

~ブライアント・マッギル~

【解説】 いろいろな良き言葉を皆さんにお分かちしていると、“福音”のキモは、徹頭徹尾、“他者志向”であることに気づかされます。キリストが“罪ある他者”である私たち一人一人のために命を捨ててくださったことを信じるとき、人間の“自己志向”は、100パーセント“他者志向”に変えられるのです。

けれど、冒頭の「愛を感じる美しさ」と共に、ここにご紹介した「恵みと安楽を分かち合う美しさ」は、黙っていては手に入りません。その美しさに、“自らを明け渡す”ことが必要です。その原語はsurrenderサレンダー、“全面無条件降伏”です。どんな場合でも(たとえ自分がそのために労苦したり、不利益をこうむったりするときでも)、「I firstアイ・ファースト」ではなく、「You first ユー・ファースト」に徹すること。そのときに初めて、その“恵みと安楽”は、あなたの人生をも彩る美しいトレードマークになるのです。

Your life can be lived in grace and ease, as you surrender to the beauty of bringing grace and ease to others. – Bryant McGill