◆オンリーワンを求める生き方4か条◆

1.《主ひとりを求める》 初めにコンサートを開いて、それから楽器のチューニングを始めるようなことをしてはいけない。一日をみ言葉と祈りで始め、何を差し置いても、まずあのお方との“魂の音合わせ”をなさい。

~ハドソン・テイラー~

【解説】 このコンサートとチューニングの例えは、言い得て妙ですね。(これに触発されて、後半の原語harmony“調和”は、“魂の音合わせ”と訳してみました。) 昔読んだハドソン・テイラーの伝記の一節、「彼が祈る前に、中国に太陽が昇ることはなかった」を、今でも思い出します。一日の始まり、まず求めるべきものは、ただ一人、“主”ご自身です。

Do not have your concert first, and then tune your instrument afterwards. Begin the day with the Word of God and prayer, and get first of all into harmony with Him. - Hudson Taylor

 

2.《霊的リーダーを求める》 私たちの最大の危機は、堅実な“政治的リーダーシップ”の欠如ではない。“霊的な師父たち”への飢餓なのだ。~デイヴィッド・シルカー~

【解説】 もちろん清廉な政治家の存在は誰しも求めています。でもそれは最も必要なことではありません。私たちが、この混とんとした社会と、煩わしい人間関係の中で、“自分”をしっかり保って、ブレずに生きていくために最も必要なのは、上記1に続いて、“人”、霊的な指導者の存在なのです。今、多くのキリスト者は、霊的に飢え渇いています。あなたの教会の牧師先生からの直接の牧会指導だけでなく、世界・国内で広く知られた方々の著書、あるいはSNSの発達した現代では、このフェイスブックを通してでも、「この人の言うことには何かがある」と思える人に出会ったら、しっかり焦点を据えて、その薫陶を求めることです。

“Our greatest crisis is not our lack of sound political leadership; it is our famine of spiritual fathers.” —David Silker

 

3.《一人の魂を求める》 神様は、どんなことでも、“数”や“広さ”で計ることはなさいません。神は、そのものの価値を測る、別の物差しを持っておられます。それによれば、イエス様ご自身が語られたように(訳注: マタイ16:26)、“一人の魂”には、全宇宙よりも大切な価値があるのです。~デレク・プリンス~

【解説】 あなたには、“この人”の救いのために、祈り続けた人が、あるいは今も祈っている人がいるでしょうか? 私がワーナー時代の46年半、祈って主に導いた人は、ただ一人でした。その人は、中国への宣教師になって、天に凱旋しました。私の妻は、祈ってはいたものの「誰が救われても、理論武装をしているこの人だけは無理」と信じていた(!)弟に、クリスチャンの親友を伴侶として紹介し、彼女の祈りの助けを得て信仰に導きました。、さらに、風邪で新年礼拝を休んだ時、み霊に促されて、同居していた彼女の母に証ししました。死の床の中からクリスチャンになることができ、今まで生かされてきた恵みを涙ながらに語る彼女の言葉に、母はその場でイエス様を受け入れました。妻が救われて以来30年間の祈りが聞かれた瞬間でした。

クリスチャンの価値観の根底は、“一人の魂の重さ”です。その価値観はどこから来るのでしょう? それは、神様が、ご自身のかけがえのない独り子を十字架につけられるほど、この世を愛されたこと。そして、あなたが、私が、その愛する“一人の魂”にしていただいたことです。

God does not measure everything by numbers or dimensions. He has another scale of values, according to which-as Jesus Himself told us -one human soul is worth more than the entire universe.-Derek Prince-

 

4.《一つの善き業を求める》 

この世が求める必要に

圧倒されてしまいましたか?

なら、数えきれないほど多くの人々にしてあげたいことを

一人の人のためになさい。

~ボブ・ソージ~

【解説】 これは、マザー・テレサが「私たちの誰もが大いなることができるわけではない。でも小さなことを、大いなる愛を込めてすることはできるのです。」と言った言葉に通じますね。“善き業”は、救われた私たちに求められていることですが、その必要の多さを考えると、思わず「私には無理!」と引いてしまいます。その時には、この4の言葉を思い出してください。“数えきれないほど多くの人”と訳した原語の直訳は、「数百万の人々」です。そこでまず、心にこう念じましょう。「思いは数百万の人に。業は一人に。」 神様は、「それでいいのだよ」とおっしゃいます。あのイエスの足に香油を塗った女に、こう言われたように――。

(マルコ14:6,8)「そのままにしておきなさい。なぜこの人を困らせるのですか。わたしのために、りっぱなことをしてくれたのです。…この女は、自分にできることをしたのです。」

“Overwhelmed by the needs in the world? Do for one what you want to do for millions.” -Bob Sorge-