◆暗い影のかなたの光を見よ◆

私の道に、暗い影がよぎっていた。

だが私はそこを通り抜けた。

陰はあるのに全く目に入らなかったのだ。

なぜだろう?

私の目は、かなたの強い光に注がれていた。

だから私を苦しめ悩ます暗い影に、

気づかなかったのだ。

 

【解説】 19世紀の大伝道者スポルジョンの文章は、格調高さの反面、やや近寄りがたい雰囲気もありますので、今回は詩文体で訳してみました。

誰の人生にも“影”はあり、ときどき私たちの前をよぎり、時には長いこと立ちはだかります。それは私たちを苦しめ、悩まし、悲しませます。でも、そこを通り抜ける道が1つだけあります。それは、その影のかなたの“光”にしっかりとフォーカスを当てて、それから目を離さずに、一歩一歩進んでいくことです。先が見えないような暗い影にさえ気づかせないほどの、強い“上よりの光”こそ、私たちの主、イエス・キリストです。

 

(ヨハネ8:12) 「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」

 

A dark shadow fell across my road, but I passed through it. I hardly realized it was there. Why? I had my eyes fixed on a strong light beyond, and I did not notice the distressing dark shadow.