◆私のザ・シンプル人生哲学(その2)◆

1. 《争いをやめるべき時を知る》 人生では、その人と議論するのをやめて、ただその人が間違ったままに任せるべき時はいつかを知ることが大切です。あなたが“完全”である時にのみ、その人を裁きなさい。

2. 《本当に価値あるものを知る》 人は年を経れば経るほど、ほとんどお金のかからないものに最も大きな価値があることに、ますます気づくようになります。

3. 《真に頼るべきお方を知る》 終わりの時には、全てがうまくいくのです。どのようにしてそうなるのかは、知る必要がありません。あなたがすべきことは、ただ神様に信頼し、“きっとそうならせてくださる”と信じることです。アーメン。

【解説】 1ですが、議論をするのは、心の底に“自分の正しさを証明したい”という強烈な欲求があるからです。そして事実、自分は確かに正しいかもしれない。でも、それを証明する権利を放棄するべき時を、読み違えてはいけないというのです。その一線を逃すと、果てしない争いの連鎖が続き、互いに傷つき、あとには憎しみとむなしさが残るだけです。これは、自分が犠牲になり、我慢をするということではありません。正しい裁きをなさる唯一の方に、全てをお委ねするということです。そもそも、自分は神様の前にどれほど正しいのか? 私に間違いはないのか? 私たちの良き模範は、イエス様です。この1番目を読んでいて、私はそれを示す2つの聖句を思い出しました。

(Ⅰペテロ 2:23) 「キリストは…ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました。」

(ヨハネ 8:7) 「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」

 

2は、年を経ることの恵みですね。まず物質的には、“シンプル・イズ・ベスト”への気づき。シンプルなものほど、お金はかかりません。そしてさらに、私たちの目は、目に見えるものよりも、目に見えないものに向けられていきます。目に見えないものは、お金では買えません。けれども、いつまでも心に残り、その人の生きる力になるのです。サン・テグジュベリの「星の王子様」を思い出しませんか? 「本当に大切なものは、目には見えないんだよ。」

 

3ですが、私には、ないものがいっぱいあります。子どもがいません。妻は若い頃から病弱で、ここ数年来、一日24時間酸素吸入器を離せない。加えて昨年からは認知症です。ですから、お子さんやお孫さんに恵まれた幸せそうなご家族を見ると、正直、うらやましくなりますし、もっと年を取って、病になったら、誰が面倒を見てくれるだろうという不安もあります。でも、神様が、私だけにお与えくださった恵みも、たくさんあります。たとえどんなに弱くとも、三度の食事の世話をしなければならないとしても、私にはまだ愛する妻が残されている。二人分の健康が与えられている。そして、たまものを用いて仕えることのできる教会や、ミニストリーがある。多くの主にある友がいる…。「終わりの時には、全てがうまくいく。」これを私流に言うと、「神様は、身元に召される時には、私の人生の“全ての帳尻を合わせてくださる”」ということです。これは、ただに私だけではないはず。あの十字架の主の“驚くべき恵み”を知りえたキリスト者一人一人が、現実には苦しいこと、つらいことの多いこの世を生きていく、“魂の確信”ではないでしょうか?

 

1. In life it’s important to know when to stop arguing with people and simply let them be wrong. Judge them when you are perfect.

2. The older I get the more I realize that the things that cost nothing hold the most value.

3. Everything will work out in the end. You don’t need to know how. You just have to trust God and believe that it will. Amen.