◆愛に立ちはだかる壁◆

あなたに課せられた仕事は、

“愛”を探し求めることではなく、

あなたが自分自身の心の中に築いてしまった

“愛を妨げる壁”を探し、見つけ出すことです。

~ルーミー~

 

私たちには、2つの耳と、1つの口があります。

私たちが、話すことの倍も聴くことができるためです。

~ゼノ神父~

 

【解説】 一つ目の言葉は、大切な指摘ですね。誰もが愛を求めますが、なかなか得られないのは、実は自分でそれを得ることを妨げるものをつくってしまっていたからだというのです。それは自尊心かもしれない。無意識に築いた“クリア条件”の高さかもしれない。恐れかもしれない。神様の前で、自分の心を“裸”にし、その壁を探り出すことがまず先決なのですね。そしてそれを見つけたら、言うまでもなく、それを崩さなければなりません。何かにしがみついていたら、それを手放すことも必要なのです。

二つ目の言葉は、どこかで一度は聞いたことがありますが、あの日本を愛し、日本人の心が神との平和を持つように、生涯をささげた神の人の言葉ですが、ここでは、“警句”としてもう一度受け止めましょう。あなたは、ついつい聴くことの倍、話してはいませんか? あたかも口が2つあり、耳が1つしかないかのように…。これが、相手の人をよく知り、その人の抱えている問題を、その人の立場に立って共に負う“愛の業”を、無意識に妨げていないか。これが実は、あなたの”愛を妨げる壁”の一つになっていないか、神様に探っていただきましょう。

 

Your task is not to seek love, but merely to seek and find all the

barriers within yourself that you have built against it.

~Rumi~

 

We have two ears and one mouth so that we can listen twice as

much as we speak.

~Zeno~