◆打たれて強くなる人々◆

この世界は全ての人を打ち砕く。

だがそののち、ある人々は、

その打ち砕かれた場所で強くなるのだ。

~アーネスト・ヘミングウェイ~

 

【解説】 試練に遭わない人は一人もいません。試練に遭わせる“元凶”は見えざるサタンです。その意味で、「この世界」はずばり「サタン」と読んでもいいかもしれません。けれども神様は、その試練をバネにして、まさにぐしゃぐしゃになってしまった破れの中から、立ち上がる人々を起こしてくださいます。渡辺和子さんは、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を座右の銘にして生き、それをタイトルにしてベストセラーの本も書かれましたが、私は、あなたにも、自分自身にも、「打ち砕かれた場所で、強くなりなさい」と言いたいですね。それは単に、精神的に強くなることではありません。キリストは十字架の上で、両手両足を太い釘で砕かれましたが、ご自身の足元に、サタンを踏み据えました(創世記3:15)。私たちの本当の強さは、起こったさまざまな出来事を通るたびに、十字架の上で、己の自我が打ち砕かれて、霊的に強められることです。あなたの魂のうちに、聖霊のご支配をいよいよ強固にしていただくことです。そのときに、私たちは、“弱い時こそ強い”という、本当の強さの奥義を、身に着けることができるでしょう。

 

(Ⅱコリント12:9,10) 「しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。ですから、私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。」

 

The world breaks everyone, and afterward, some are strong at the broken places.

~Ernest Hemingway~