◆最悪最低の中で待たれる神◆

(1) 時には“最悪”の向こうに“最善”が

時として、あなたは”最善”のものを得るために、“最悪”なところを通らなければなりません。

忍耐なさい。あなたの最良の日はきっと来るのですから――。

 

(ヘブル 10:36) 「あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」

 

Sometimes you have to go through

the worst to get to the best. Be patient, your day will come.

 

(2) 時には地の底に“救いの岩”が

時として、神様はあなたを地底の岩に打ち付けられます。それが、地の底におられる“岩なる方”だと悟らせるためです。

 

(詩篇 18:2) 「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。」

 

Sometimes God will let you hit

rock bottom so that you will discover He is the rock at the bottom.

 

【解説】 この二つの言葉に共通しているのは、「神様は最悪の状態の中でご自身を示され、その最悪を耐え忍んだ者には、必ず最上最善のものをもって報われる」という真理です。神様のお与えになる最善は、いつも最悪のあとに用意されているのです。私たちが神の恵みを安易に受け取らないように、それを忘れないように、そしてそれを受け取るために忍耐すべきことを学ばせるためです。かくいう私も、今、身をもってそのことを体験しています。「この次には」「今度こそ」というところまでたどり着くと、次の壁がそびえ立っていました。体中の力が抜けて、「主よ、なぜですか?!」と泣き叫んだこともありました。今は静かに、掲げたへブル10:36を毎日唱えながら、喜びの日が来るのを待っています。

二つ目の言葉には、言葉遊びの修辞があります。「rock bottom (岩の底=どん底!)に打ち付けられて、rock at

the bottom (底におられる岩=主キリスト)に出会う」という真理です。私たちが人生のどん底で、したたかに硬い岩に打ち付けられ、傷つき、痛んでいるときに、忽然として私たちの霊の目が開かれ、この岩こそは、実は自分をしっかりと守ってくださり、これ以上、奈落の底に沈まないように、がっしりと支えてくださり、押し寄せる大水を全身で受け止めてくださる”岩なる主”イエス・キリストであることに気づかせてくださるということです。

 今日のレッスンは、”キリストのかたちなるまで“を目指す人生教室のレッスンの中でも、最も大切なものと言っていいでしょう。どうぞ、心にしかとおとどめになりますように――。