◆手放すに時あり◆

“手放す時”をいつも知っておきなさい。

 

ある考えが、あなたに“平安”よりも“惨めさ”をもたらすなら、

その考えを捨てなさい。

 

ある人が、あなたの人生に“喜び”よりも“苦痛”をもたらすなら、

その人から離れなさい。

 

もしあなたが“喜び”と“平安”を失うなら、

“最高の自分”にはなれないからです。

 

~ブリジット・ニコール~

 

【解説】 このタイトルは、さしずめあなたの伝道者の書(コヘレトの言葉)の3章8節bですね。

一度限りの、繰り返しのきかない人生で、「時を知る」ということはとても大切なことですが、中でも、「手放す時、捨てる時、人が去り行くのに任せる時」(いずれも原文let goの意味)を見極めるのは、難しいことで、ついつい見誤ったり、分かっていてもその時を延ばして、結果的にさらなる苦しみを負うことがあるものです。その「手放す時を知る」という行為が、大きな心の痛みと、時にはしばらく立ち上がれないほどの虚脱感を伴うからです。それでも、それは私たちの人生で、最も大切なことの一つで、それを正しく決断したときには、計り知れないほどの祝福をもたらします。

そしてもう一つ、このニコールの言葉は、最後の一節が生きていますね。人間にとって、“最高の自分”であるためには、この“喜び”と“平安”はマストです。とりわけクリスチャンにとっては、これこそが主に救われ、主と共に歩む者のトレードマークであり、聖霊の実だからです。

 

(ガラテヤ 5:22,23) 「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。」