◆感謝欠乏症になってません?◆

朝、起き上がったら、

陽光に、

己の人生に、

己の力に感謝しよう。

食べ物のあることに、

生きる喜びのあることにも感謝しよう。

 

もし感謝すべきことが何もないとしたら、

その“過ち”は、自分自身のうちにあるのだ。

~テカムセ~

 

【解説】 最後の一節が心に刺さりますね。この言葉を残したテカムセって誰だと思います? 18世紀から19世紀初めまで生きた、アメリカ原住民シャウニー族の族長です。アメリカ白人の侵略に、イギリスの援助のもと、部族連合をもって対抗しようとして敗れ、戦死しました(米英戦争)。滅びゆく少数民族の運命に命を懸けて最後まで抗(あらが)った、アメリカの“ラストサムライ”のような人物ですが、大地と共に生きた人々は、ある意味、神様の創造の恵みを、誰よりも肌で知っていたのかもしれません。その端的な結晶が、この一編の詩です。そしてこれは命を持った真理であるゆえに、まるで21世紀の現代に生きる私たちに語りかけてくるように、心に沁み通ってくるのです。物質的に豊かになればなるほど、生活が楽になればなるほど、人間の“感謝力”は衰退します。それはがんよりも恐ろしい潜在的な病原となります。ある科学者が言いました。人間を長生きさせる何よりの特効薬は“感謝の心”をいつも持つことだと。この先達の詩を味わい、自らの“感謝欠乏症”からの脱却を図りましょう。遅すぎないうちに――。

 

(Ⅰテサロニケ 5:16-18)

いつも喜んでいなさい。

絶えず祈りなさい。

すべての事について、感謝しなさい。

これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。

 

When you rise in the morning,

give thanks for the light,

for your life,

for your strength.

Give thanks for your food

and for the joy of living.

If you see no reason to give thanks,

the fault lies in yourself.

~Tecumseh~