◆信仰の試み◆

こういうわけで(注・著書の抜粋で、前文からの続き)、”信仰の試み(テスト)”とは、自分に信仰があるかないかとか、自分の信仰は十分か、ということではなく、“信仰の精錬”、己に頼ることからの全き浄化ということです。

 

【マルコ14:29】 すると、ペテロがイエスに言った。「たとい全部の者がつまずいても、私はつまずきません。」

このペテロの言葉は、自己信頼にあふれています。この時の彼の失敗は、“自己”に関するもので、神様への信仰の問題ではありませんでした。この失敗を通して、ペテロは、自らの弱さと、自分自身で物事を解決する力のないことを学んだのです。これが、“神により頼む”ということの、最も核となる教訓です。

~J.F.ストロンベック

 

【解説】ストロンベックは、20世紀アメリカの実業家。独学で神学を学び、広く全米を講演、また神学校設立のために寄付をした。

 

His words: "Although all shall be offended, yet will not I'

(Mark 14:29) are full of self confidence. Peter's failure then was of self, not of his faith in God. Through this failure Peter learned his own weakness and inability to carry out his own resolve. This is the first essential for dependence on God.

~ J. F. Strombeck.