◆”変容”のチカラ◆

“落胆”を、

“決意”と“将来志向”に

変容させるのです。

 

【解説】 人の一生には、いろいろなことが起こりますね。楽しいこと、うれしいことだけではなく、苦しいこと、悲しいことも。時には、「どうしてこんなことが?」と思えるほどの深刻な出来事も――。その起こった“事実”は、SF

やファンタジーの世界ならいざ知らず、現実の私たちの世では、決して変わりません。変えられるものは、その現実に対する私たちの態度、心の持ち方です。私やあなたをあるいは絶望の死に追いやり、あるいは輝かしい人生賛歌に導くものは、私たちの心だけなのです。起こった出来事を、悔やんで、泣いて、悲しんで、立ち上がれないほど落ち込む――。起こった直後は、それでいいのです。そうならない人は、よほど心がタフ(非情!)な人か、自分の心を偽っている人です。でもそれで終わってしまってはいけない。そのあとには、トランスフォーム、心の“変容”の作業が要るのです。もし起こったことが、自分の至らなさ、思慮のなさ、愛の欠如によるものなら、“もう二度とこのようなことはすまい”という固い“決意”に。そして起こってしまったことばかり見つめて他は何も見えなかった目を、“将来”に向け、この出来事をバネにして、私はこのように生きていきたい、このような将来を築きたいという積極的な“生”へのバイタリティーに、変えるのです。時間がかかってもいい。少しずつ、ちょうど目に見える世界では芋虫が、美しい蝶に変容するように、あなたの“心”を変容させていくのです。そのチカラを与えてくれるものは、“祈り”。それを成し遂げてくださるのは神様です。その時に、私たちは、心の底から、上を見上げてこういうことができるはずです。

(詩篇 119:71) 「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」と――。

 

"Transform regret into determination and look forward."