◆あなたが最も霊の高みにある時◆

人は、ひざまずいているときに、
最も深遠で崇高な己であることができます。
顔と顔を合わせて、神のみ前に出ているのですから――。
~マーティン・ロイドジョーンズ~

 

【解説】 このロイドジョーンズの言葉は、私たちに、“祈りの姿勢”を教えると共に、私たちの霊性をいつも高みに保つ奥義をも教えてくれます。それは、“低さの極みを目指して登る道”です。その真逆の道を、あの堕落した天使はたどろうとしました。神の被造物に過ぎないものが、己の知力に思い上がり、神のようになろうとして、真っ逆さまに奈落の底に落ちたのです。そのサタンの誘惑に負けて、神のように賢くなろうとした人間も、生まれつき間違った道を歩む存在となりました。それは、世のあらゆる富と権力と称賛を一身に集めようとする道、一切の栄光を己に帰そうとする、自己絶対化への道です。一国の為政者も、企業・組織のトップも、家族の長も、“肉の力”で頂点を目指す限り、そこには苦い挫折と、自己崩壊が、―“滅びの道”が待ち構えているのです。
私たちは、どんなときにも、み霊によって歩みましょう(ガラテヤ5:6)。それは、いつ、どんな状況の中にあっても、“自分の前に主を置いて”歩み(詩篇16:8)、主のみ前にひざまずいて、日々、祈りのうち主を仰ぐ生き方です。そのときにのみ、私たちの魂は、最も深く、最も高く、主に引き上げられてある身の祝福を、味わい知ることができるのです。


“Man is at his greatest and highest when upon his knees—he comes face to face with God.”