◆《詩》桜の花びらが落ちた時…◆

 

ひとひらの落ちた桜の花びらを

 

踏みつけないでください。

 

彼女は水と共に踊り、

 

風と共に歌っているのです。

 

 

 

《作者ひと言》 この詩は、しばらく前に作ったものです。この詩の意味は、私たちは、人生の中で、いつも木の上の“美しい桜”ではいられないのだということです。私たちは、時には倒れ、困難の中を通らされ、試みて時には失敗します。そして、そんなただなかにあって、私たちを励ます代わりに、もっとさらに落ち込ませるような人々がいるのです。この詩が書かれたのは、そんなときでした…。

 

≪訳者ひと言≫ このような状況だと、普通は心ない人々への、呪いにも似た反撃的な言葉や、自己憐憫的な言葉がほとばしり出ます。でも作者は、そんな自分を、たまたまカメラに収めた一片の散り落ちた桜に例えました。しかもその水たまりに浮く桜の花びらを擬人化し、かれんな少女が自然と戯れる姿を想像したのです。それによって、そんな美しいものを踏みにじることの非人間性を暗に非難することに成功しています。詩は、優しい心から自ずと生まれ出てくるもののようです。

 

 

 

(タイトルは訳者によります。)

 

 

 

Trample not

 

 upon a fallen sakura

 

 she dances

 

 with water and

 

 sings with the wind.

 

 

 

I wrote this poem a while ago... The meaning of the poem is that in life we cannot be always a "beautiful Sakura" on the tree: sometimes we fall, we go through hardship, we try, sometimes we fail --and during such times there are people instead of encouraging us, they make us even feel worse... This poem is about that ....