◆ねたみ: 創造を損なうもの◆

ああ、親愛なる諸君! ねたみから解放されているのは幸せなことだ。ねたみは創造を損なう呪いである。 

 

【解説】 この“ねたみ”の定義は初めて読みましたが、繰り返し読むうちに、自分なりに納得しました。神様は、6日間でこの世界の全てのもの、いわゆる森羅万象を創られたわけですが、その一つ一つを「良し」とされ、み業によって創られた全てに対して「非常に良い」と言われたのです(創世記14,10,12,18,21,25,31)。したがって、被造物も全てが、創造者のみ業に満足し、感謝しながら精一杯に創られた分に応じた働きをしたのです。そこには“創造の秩序と調和”がありました。けれども人間は、サタンの誘惑に負け、“神のように賢くなろう”として、最初の罪を犯しました。実に人間の罪の根源は、神の賢さに対する“ねたみ”だったのです。それは堕落した天使であるサタンが、まず創造者に対して抱いていた悪しき思いでした。そしてサタンも、それにそそのかされて罪を犯した人間も、等しく呪いのもとに置かれることになりました。“ねたみが創造を損なう呪いである”ゆえんはそこにあります。

この呪いから解き放ってくださったのが、イエス・キリストの十字架の死と復活です。この“ねたみ”の感情は、救われたあとも色々な機会にしつこく頭をもたげますが、負けてはなりません。私たちは、このイエス様に在って、このねたみに対してもすでに勝利を得ています。そしてその誘惑から解き放ってくださるみ言葉も豊かに与えられているのです(マタイ62531、ピリピ411他)。他人と比較する生き方にきっぱりと別れを告げ、与えられたものに満足するだけでなく、他者の恵みをも心から祝福できるような人になりましょう。それが本当に、“ねたみに勝利する”生き方です。 

 

Oh! beloved, it is a happy thing to be free from envy. Envy is a curse which blighteth creation.