◆人生、こう考えてみませんか?◆

 

あなたの内なる“沈黙”と心を交わすすべを学びなさい。

 

そして知るのです――

 

人生に起こる全てのことには目的があることを。

 

“間違い”はなく、

 

“偶然”もなく、

 

全ての出来事は、そこから学び取るため

 

私たちに与えられた“祝福”なのだと。

 

~エリザベス・キューブラー・ロス~

 

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あなたの“旅”をお信じなさい。

 

 

 

【解説】 「死ぬ瞬間」の著者キューブラー・ロスは精神科医ですから、その引用文に“神”は容易に出てきません。したがってこの1行目の「内なる沈黙と連絡を取る」(直訳)という一節は、少々難解なのですが、これを信仰的視点で聖書の中から引用すると、こうなります。

 

(Ⅰ列王19:11,12 「主は仰せられた。『外に出て、山の上で主の前に立て。』すると、そのとき、主が通り過ぎられ、主の前で、激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風のあとに地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火のあとに、かすかな細い声があった。」

 

(ヨブ42:1-6 「ヨブは主に答えて言った。あなたには、すべてができること、あなたは、どんな計画も成し遂げられることを、私は知りました。知識もなくて、摂理をおおい隠す者は、だれか。まことに、私は、自分で悟りえないことを告げました。自分でも知りえない不思議を。さあ聞け。わたしが語る。わたしがあなたに尋ねる。わたしに示せ。私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ました。それで私は自分をさげすみ、ちりと灰の中で悔いています。」

 

神様は、時としてご自身をお隠しになる。それも、一番神様の助けが欲しいときに、何のお言葉も発せられなくなる。長い“沈黙”――。そんなとき、人は焦り、自分の身に起こることを、なぜだろう?”といぶかり、自分勝手に“ああでもない、こうでもない”と解決策を思い巡らす。これこそは、“知識もなくて、摂理を覆い隠す者”の姿です。そこに、神様のみ声は聞こえないのです。静まって、祈りのうちに、一切の思い煩いを内なる主のみ座に投げ出して、その“かすかな細い声”を聴こうとしない限りは――。静まって、内なるもう一人のお方の声を聴く。これはキリスト者だけができることです。もちろん、精神に病のある人には、様々な“声”が聞こえて、苦しみますが、そこには陰で糸を引くサタンの策略もあります。しかし、キリスト者キュープラー・ロスの勧める“傾聴”の相手は、あなたのうちに住みたもうキリストのみ霊です。そして、そのお方に在って、よきことも、悪しきことも、全て主のみ許しあって起こること。たとえその時には理解できなくとも、そこには大いなる神のご意志があることを、固く信じて前に進んでいく――。これを私たちは、“摂理信仰”と呼びます。そしてこれが、キリスト教信仰の“真髄”なのです。

 

 

 

Learn to get in touch with the silence

 

 within yourself, and know that everything

 

 in life has purpose.

 

 There are no mistakes,

 

 no coincidences,

 

 all events are blessings given to us

 

 to learn from.

 

 ~Elisabeth Kubler-Ross~

 

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Trust your journey.