◆ある祈り: この世界の中で◆

 

主よ、私の心は、今日の世界の全ての“苦痛”のために、破れそうになっています。

 

主よ、私たちを赦してください。助けてください。癒やしてください。

 

“お互いを”攻撃し合うのでなく、いかに“問題点を”攻めるかを知る知恵をお与えください。

 

互いの違いよりも、自分の正しさを明らかにしようとするとき、その過ちを深く悟らせてください。

 

私たちが、愛をもって手を差し伸べ、愛のうちに語り、愛のゆえに立ち上がるべき機会をお示しください。

 

主よ、私たちの世界の全ての場所で、もっとあなたが必要なのです。

 

あなたが“答え”であり、あなたが”道”であり、あなたが“希望”です。なぜなら、あなたは“愛”だからです。

 

ですから私たちは、自分の意見、考え、恐れの全てをあなたに明け渡します。

 

そして、あなたを待ち望んで叫ぶ人々と共に、私たちもただ叫びます。

 

「神様、お助けください」という、ささやくような祈りをもって――。

 

~ライザ・ターカースト(NYタイムズのベストセラー作家。クリスチャン・オピニオンリーダー)~

 

 

 

【解説】 クリスチャンの”祈り”の遺産として、フランチェスコの”平和の祈り”、ニーバーの”静謐の祈り”、マザー・テレサの“平和の祈り”などがありますが、現代に生きる私たちにとって、この祈りは、訳のつたなさは別にして、心に迫る真実な祈りの一つではないでしょうか。皆さんも、心を静めて、一度この祈りを、ご自分の祈りとして祈ってみませせんか?

 

この祈りは、私たちキリスト者でなければ祈れない祈りです。この世界に、私たちの周りに今、毎日のように起こっている悲惨な出来事の痛みを、傍観者としてではなく、その犠牲者たちと共に自らのものとして負い、その原因であるエゴイズムの罪を、自らの内にもあるものとして認め、悔い改め、あらゆる問題の解決の道は、“愛”にしかないことを確かめ、その究極の源であるイエス・キリストを心から希求しています。しかもその魂の底からの叫びは、決して“声高”ではなく、大いなるお方の前に、ひたすらへりくだり、ささやくような細く小さな声なのです。罪ある人間の祈りに、美辞麗句は一切不要、また効を奏しません。私たちに祈れるのは、「神様、お助けください」――このつたない、短い一言しかないのです。

 

 

 

Lord, my heart breaks over all the hurt in our world today.

 

Lord, forgive us. Help us. Heal us.

 

Give us the wisdom to know how to attack the issues without attacking each other.

 

And deeply convict us when we are more concerned about making a point than making a difference.

 

Show us the opportunities we have to reach out in love, speak up with love, and take a stand for love.

 

We need more of You, Lord, in every part of our world. You are the answer. You are the way. You are the hope. Because You are love.

 

So we surrender our opinions and thoughts and fears all to You. And we simply cry with those that cry while looking to you with whispered prayers, "God help us."

 

- Lysa TerKeurst