◆人の評判か? 神の評価か?◆

 

“評判”というのは、人々から見た私たちです。“品性”というのは、神様が知っておられる私たちです。

 

人々がかつてあなたをどう見なしていたかを完全に消し去って、まるで神と共なる永遠のうちにあるようないっときを過ごしたなら(訳注:神との静思の時を過ごすこと)、正しい自己評価について、問題を抱えているのはあなたか、それとも彼らかを自分自身に問うてみなければなりません。神様は、あなたがより良い評判を得られるように、つらい努力を強いるようなお方ではありません。それは“敵”が好んでやることです。

 

~シャノン・L・オールダー~

 

(アーティスト) マイケル・ハンフリーズ

 

 

 

【解説】 最後に登場した“敵”。昔、アメリでギャングが暗躍していた頃、その大物は“Public Enemy No.1 民衆の敵(バプリック・エネミー)ナンバーワン”と呼ばれました。ここに出てくる敵は、さしずめ“Human Enemy No. 1 人間の敵(ヒューマン・エネミー)ナンバーワン”と言うべきサタンです。競争社会、能力第一主義、“勝ち組 負け組”、弱肉強食…これらの背後で暗躍しているのが、実は目に見えないサタンなのです。なんとなれば、彼の至上目的は、人を”神のように賢くする”ことと引き換えに、自分を拝させることだからです(創世記3:1-5、マタイ4:111)。その恐るべき誘惑に陥って、どれほど多くの人々が、本当の自分以上のものになろうとして、厳しい、むなしい努力を続け、疲れ果て、ボロボロに”壊れ”、ついには貴い命をさえ奪われていったことでしょう。巧妙なサタンは、さらには人々の”評判”という武器をも用いて、あなたを”高み”におらせ続けようとします。”成功・業績・地位・名声“という“高み”に――。そこにとどまるために、人は次第に理性を失い、金の力を用い、権謀術策に走り、自らの能力の限界に耐えられなくなると、ドラッグにまで手を出して奈落の一途をたどるのです。

 

私たちが、サタンの支配するそのような非人間的社会の中で、人間らしく生きていく道は、神様のもとに傷ついた自らの魂を委ねるしかありません。神様だけが、本当のあなたを知っておられます。そして、ありのままのあなたを丸ごと受け入れ、「あなたは高価で貴い。さあ、来て休みなさい。」と言ってくださるのです。

 

(イザヤ43:4 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

 

(マタイ 11:28 「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」

 

 

 

 Reputation is what others think of us; character is what God knows of us. When you have spent what feels like eternity trying to repair a few moments of time that destroyed the view others once had of you then you must ask yourself if you have the problem or is it really them? God doesn’t make us try so hard, only enemies do.”

 

 

 

Shannon L. Alder

 

 Artist: Michael Humphries