◆み霊の働きなくば…◆

もし聖霊が心を新しくするのでなければ、我々はそうすることができない。

 

【解説】 たびたび申しますが、私たちの信じる神は三位一体の神様です。そんじょそこらの人間の頭が考え出した偶像神とは違うのです。その中で際立った働きをなさるのが、第三位格の聖霊です。それは、“人の心を変える”というお働きです。どんなに頑固な人も、あるいは極悪非道な人の心も、み霊がひとたび“この人の心を新しくしよう”と意志なされば、たちどころに変わるのです。私の義弟は、何事も理詰めの実証主義者で、“誰が救われてもあれは無理だろう”と思われていたのが、見事に変わりました。いえ、正しくは“変えられた”のです。羽鳥明先生も、よく弟の純二先生のことをそうおっしゃってましたね。「あのバリバリの共産主義者が…」と。

(Ⅰコリント12:3 「ですから、私は、あなたがたに次のことを教えておきます。神の御霊によって語る者はだれも、『イエスはのろわれよ』と言わず、また、聖霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です』と言うことはできません。」

このみ霊のお働きは、ひとたび信じた人のうちにも働きます。その人の心にお入りになって、その人の生涯にわたって、絶えず“新しく”変え続けられ、私たちのうちに、”キリストのかたち”をかたちづくってくださいます。これが“聖化”の働きであり、これによって、み霊の実を結ばせてくださるのです。

(ガラテヤ5:22,23 「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません。」

私たちは、この聖霊が人の心を“新しくする”お働きを、もっと大胆に信じなければなりません。私たちの人間的な力で人を変えようとしても、それは徒労に終わるだけです。あなたの愛する人の心を、そしていまだにかたくなな自分自身の心を、このお方の主権的ご意志に委ねて、「主よ、心を新たにしてください」と祈るのです。あなたはきっと、神様の驚くべきみ業をその目に見ることができます。

 

If the Holy Spirit does not renew hearts, we cannot do it.