◆王座への命綱◆

 

”祈り”は、神の王座とみ心へと結ぶ、欠くことのできないライフラインです。

 

~フランクリン・グラハム~

 

 

 

【解説】 この5年の間に、2度も大きな地震や津波に遭遇して私たちにとって、”ライフライン”という言葉は、とても身近なものになりましたね。地形的な変化によって交通が遮断され、取り残されてしまった人々には、陸からはもとより、海から、空からの救援行動は、まさしく命をつなぐひとすじの生命線なのです。

 

翻って、霊の世界において、私たちが神様と結ばれ、必要な霊の命を頂くライフライン、それが“祈り”です。祈りの大切さは、様々な表現で語られ続けていますが、私たちは今ここで、それがなければ神様との断絶状態に陥り、自分自身のクリスチャン・アイデンティティー(存在性)が失われるもの、“霊的死”を意味するものなのだということを、改めて心に銘記しましょう。なお、著者が“神の王座”という言葉を用いたのが新鮮です。私たちはやがて、この王座に座する神様、その右の座にいますイエス様と、顔と顔を合わせて相まみえる栄誉にあずかるのですが(黙示録4章)、その時まで、私たちは、“祈り”によってこの王座とつながっているのです。そしてもう一つ、「神の王座と」の「と」と訳した英語のandにはいろいろな用法がありますが、ここにおいては、equalイコールと同じ意味です。「神のみ座」=「神のみ心」。前者は後者の象徴的な表現です。”祈り”は実に、神様のみ心と直結するライフラインなのです!

 

 

 

Prayer is our essential lifeline to god’s throne and heart.

 

-Franklin Graham-