サタンはね、私たちを”悪者”にできないと分かると、“多忙”にしちゃうのよ。
~コーリー・テン・ブーム~
【解説】 生き残るための辛酸をなめたコーリーおばさんは、何が人をダメにするかも知り抜いた、“人生の師”でもありますね。よく言われるように、“忙”という字は、“人を亡(ほろ)ぼす”と書きます。人は多忙に陥ると、心身ともに疲労し、思考力をなくし、あるいは身体の異常を来したり、精神的に鬱を患ったりして、最悪の場合は過労死に追いやられます。ほんとに命を滅ぼしてしまうのです。私たちキリスト者の場合は、それに加えて“霊的な死”の危険性を伴います。忙しすぎて、神様との交わりから遠ざかり、生きる喜びも目的もいつしか失われて、信仰の破船に遭った人を、私はこれまで何人も見てきました。私たちは自分自身の霊的状態をいつもチェックして、たとえこの世的にどんなに成功したとしても、神様との親しい交わりが犠牲になっているとしたら、その回復のために、“第一のものを第一にする”ための決断をしなければなりません。今一度、”多忙”こそはあなたを滅ぼそうとするサタンの策略であることを、心に銘記しましょう。そして、”神の国と神の義”を第一に求めるために、主に在る勇気をもって全生活のパターンを組み立て直しましょう。たとえそのために犠牲にすべきものがあったとしても、あなたに本当に必要なものは、何一つ欠けることなく、神様がお与えくださるのですから――。
(マタイ6:33,34) 「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」
If the devil cannot make us bad, he will make us busy.
-Corrie Ten Boom-
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