◆愛のあるところには◆

 

私はこの事を疑ったことはない。愛が豊かにあるところには、愛すべきものもまたたくさんあり、愛の乏しいところには、欠点や落ち度があふれているということだ。

 

 

 

【解説】 本当に、この世を住みよくする魔法のような力は“愛”なのだと改めて思います。“愛”が人の心を支配しているとき、全てのものが、そう、普通なら忌み嫌われるようなものさえ、“愛すべきもの”、その愛の対象となるのです。(こう書いていると、死にゆく人の体にわくウジを一つ一つつまんできれいに拭いてあげるマザー・テレサの姿が浮かんできました。) その反対に、愛のないところには、”裁く”対象である失敗、粗(あら)、過失だけが積み重ねられます。その重荷に人は傷つき、押しつぶされ、生きる力をさえ失ってしまうのです。

 

この“愛”の源泉は、イエス様の十字架です。相手や状況に左右されない、またこの愛を阻むものを排除する毅然とした強さと、どこまでも愛し続ける忍耐を内に秘めたまことの愛は、主の十字架以外にはありません。

 

自分のうちに愛が枯れてきたと感じたときは、すぐさまこの十字架のもとにひざまずき、尽きせぬ泉から“愛”をくみ上げましょう。

 

 

 

"I have no doubt that where there is much love there will be much to love, and where love is scant faults will be plentiful."